どうやら言葉の世界にも「グレシャムの法則」があるらしい。ある言葉が持っている本来の意味が遠ざけられ、時には正反対の意味を帯びて語られるようになる場合も少なくないのだから。その時、元の意味は忘れらてしまう。
それを言葉の乱れと取るか、自然な変化と受け止めるかは人によってまちまちだろう。いずれにしても、言葉は時代とともに揺れ動いていることだけは認めざるを得ないようだ。
「君子は豹変す」という、四書五経の一巻『易経』にある表現も、いまの日本では異なる意味合いで使われるようになっている。
「豹変」という文字のせいだろうか。虎とか豹という文字を見たり聞いたりした人が獰猛な野獣のイメージを抱くとしても不思議はない。実際、そうした猛獣はおとなしく人間のペットになんかなってくれないから。
ところが昔の中国人は、虎や豹という恐ろしげな動物のうちに力強さを見出していたようだ。さらにその身体を覆う毛皮に美さえ感じていたと思われる。豹の毛が季節ごとに抜け変わって、斑紋が美しくなることに目をつけて言ったのが「豹変」だという。観察が細かいというか、目のつけ所が違う。
というわけで、この言葉には否定的なニュアンスは感じられないのだ。
が、昨今の日本ではどうだろう。いままで紳士面をしていた男が野獣と化すといった、まるで送り狼みたいな意味合いで使われていないだろうか。これも豹という文字とイメージのなせる業なのかもしれない。豹=猛獣=危険という図式が、この単語を見たり聞いたりした人の頭に浮かぶのだろう。
まぁ、そもそも虎や豹といった動物はその昔からこの国にはいなかったのだから、豹の斑紋が美しいことに気づかなかったとしても仕方ない。
「君子は豹変す」の意味を確認しておこう。まず君子。「(1)高い官職にある人。(2)徳行のそなわった人。品位の高い人」と『広辞苑』にある。
君子と呼ばれるほどの人格者は、過ちを改めてから善に移るその移り方が極めてはっきりしている。君子は過ちを直ちに改める。君子は時代に応じて自己を変革する。これが「君子は豹変す」。
ところが、自分の過ちを素直に認めてすぐに改めるというのはなかなか難しい。胸に手を当てて虚心坦懐に振り返ってみれば、誰でも身に覚えがあるんじゃないだろうか。自分が悪いのは分っていながら、「ごめんなさい」のひと言が口を突いて出ないために友人と仲違いしたなんていう思い出が。
ブッシュ米大統領が1月20日(日本では21日)、一般教書演説を行なった。「アメリカの指導力と決意により、世界は良い方向に向かっている」と、相変わらず強気の発言が目立つ。ブッシュ政権が発足した2001年1月からイラクのフセイン政権打倒が計画されていたことを前財務長官ポール・オニール氏に暴露されても、大統領は気にしていないようだ。
イラク戦争の最大の口実とした大量破壊兵器はいまだに見つかっていない。占領政策でアメリカ兵の犠牲者の数が増えていても、自分の決断は正しいと言い張っている。そうした見込み違いに関しての弁明は聞かれない。
力の論理で押しまくるブッシュ大統領は君子と呼ぶに値するんだろうか。
フランスのニコラ・サルコジ内務大臣もアホな発言をして世間を騒がせている。
親分のジャック・シラク大統領が日本通で相撲好きであることは有名だ。その大統領に対抗意識をむき出しにして、自己の存在感をアピールしようとしたものだろうか。「相撲は肥満体同士の取っ組み合いで、インテリのスポーツとは思えない」と記者団に語ったそうだ。おまけに東京や京都の悪口まで言ったとか。己の無知をさらけ出すばかりで何の益もない愚かな行ないとしか言いようがない。
サルコジ内相は平林博駐仏大使を20日、昼食に招いて「そうした発言はしていない」と否定したという。何を食べたのかメニューの中身が気になるところだけれど、果たして内相は「ごめんなさい」を言ったのだろうか。今後の態度が改まったら彼を君子と呼んであげよう。
日本にも困った人がいる。民主党の古賀潤一郎衆院議員だ。アメリカの大学を卒業したと強く主張しているのだけれど、当の大学側は「そんな事実はない」ときっぱり否定。誰が聞いてもおかしな話だ。卒業証書はどうしたの、いったい?。アメリカに置いてきたとか、弁護士の名前を忘れたとか、寝言みたいなことばかり口走っている。何とも見苦しく、聞き苦しい。いまさらアメリカに飛んだところで、「中退」が「卒業」に変わるとも思えないけどなぁ。潔く事実を認めて謝ってしまったらどうなんだろうか。
豹変し損なっている“君子”が世には多い。こうした人たちを他山の石として、わが身を律したいと考える。
♪Petites Annoces♪
「ヴィヴ・ラ・ルプリーズ 2004」のお知らせ "VIVE LA REPRISE 2004"
・「ヴィヴ・ラ・ルプリーズ」はパリで毎年行なわれているシャンソン・フランセーズのコンクールです。10回目を数える今年も、サントル・ド・ラ・シャンソン Centre de la chanson とサントル・ワロニー=ブリュッセル Centre Wallonie-Bruxelles が共催します。
[日時]2004年4月29日(木)・30日(金)
[会場]サントル・ワロニー=ブリュッセル Centre Wallonie-Bruxelles
46 rue Quincampoix 75004 Paris, France
[参加条件]18歳以上であればアマチュア、プロ、フランス人または外国人でも構いません。ただし、フランス語で歌うこと。次の課題曲をCDに録音してサントル・ド・ラ・シャンソン事務局に提出してください。
CDには3曲を収録してください。
・これまでにレコーディングされているシャンソンのレパートリー全体から1曲。
・未発表曲(レコーディングされていないもの)を1曲。
・「街」をテーマにしたシャンソンを1曲。
[CD提出期限]2004年4月2日(金)
4月29日(木)14h00から公開オーディション。
4月30日(金)20h30からオーディションに残った7名による決戦。第2部ではクロード・スメルのショーがあります。
[各賞]サントル・ド・ラ・シャンソングランプリ、ADAMI賞、SACEM賞、UNAC賞。
シャルルロワ・シャンソンビエンナーレ・ド・ブリュッセルからのパートナー賞。
観客賞が該当者に授与されます。
申込み用紙は1月末に発行します。詳しい情報およびCD送付先は下記サントル・ド・ラ・シャンソンまで。
Centre de la chanson http://www.centredelachanson.com
24 rue Geoffroy l'Asnier - 75004 PARIS
Tel. (+33)01 42 72 28 99 - Fax(+33) 01 42 72 92 19
contact@centredelachanson.com
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VIVE LA REPRISE 2004
Centre de la chanson et Centre Wallonie-Bruxelles presentent
VIVE LA REPRISE
10e edition du tremplin des interpretes
Les 29 et 30 avril 2004
au Centre Wallonie-Bruxelles
46 rue Quincampoix - Paris 4e.
Condition de participation
Le tremplin est ouvert aux amateurs et professionnels, de 18 ans et plus, francais ou etrangers chantant en langue francaise.
3 chansons sur CD
1 chanson issue de l'ensemble du repertoire enregistre
1 chanson inedite de creation
1 chanson sur le theme : La ville
Date limite de reception des dossiers : vendredi 2 avril 2004.
Auditions publiques le jeudi 29 avril a partir de 14h.
Finale (7 artistes) vendredi 30 avril a 20h30
suivie du spectacle de Claude Semal
Le jury decernera, le grand prix du Centre de la chanson,
le prix de l'ADAMI, le prix de la SACEM, le prix de l'UNAC
le prix des partenaires : Charleroi Chansons et Biennale de la chanson de Bruxelles
Prix du public
Dossier d'inscription sur demande fin janvier
Centre de la chanson http://www.centredelachanson.com
24 rue Geoffroy l'Asnier - 75004 PARIS
Tel.(+33) 01 42 72 28 99 - Fax(+33) 01 42 72 92 19
contact@centredelachanson.com