♪「シャンソンを貴方に…」〜シャンソン情報TV番組オンエアのご案内〜
東京メトロポリタンテレビジョン(MXTV)・群馬テレビ(GTV)において毎回多彩なゲストをお迎えして見ごたえのある30分番組となっています。
   
☆TOKYO MXTV
☆群馬テレビ
[特集]リーヌ・ルノー [出演]芦野宏他 [ゲスト]モンデンモモ
 1月8日(木)21h00〜21h30
 1月15日(木)21h00〜21h30(再放送)
 1月14日(水)22h00〜22h30
 1月21日(水)22h00〜22h30(再放送)
[特集]シャルル・トレネ [出演]芦野宏他 [ゲスト]堀内環
 2月5日(木)21h00〜21h30
 2月14日(木)21h00〜21h30(再放送)
 2月11日(水)22h00〜22h30
 2月18日(水)22h00〜22h30(再放送)
[特集]グロリア・ラッソ [出演]芦野宏他 [ゲスト]石井好子
 3月4日(木)21h00〜21h30
 3月18日(木)21h00〜21h30(再放送)
   3月10日(水)22h00〜22h30
 3月17日(水)22h00〜22h30(再放送)
この「修平のひとりごと」は、2ヶ月ごとに削除いたしますので、必要な方はご自分で保存してください。(管理人)
バックナンバー→  1月 5日〜 13日〜 19日〜 26日〜  2月 2日〜

「牛を馬に乗り替える」  2月13日(金) 曇り

 

 ついに来るべき時が来た。吉野家のメニューから牛丼が消えることになってしまったのだ。「建国記念の日」の悲しい出来事だった。
 新聞もTVも、販売休止を目前に控えた「最後の一杯」を食べに来店した客たちの表情を追った。馴染み深い品が消えることを惜しむコメントがそれぞれの口から聞かれた。

 福田康夫官房長官までが、10日午前の記者会見でこんな風に述べた。「私もかつてご厄介になったことがあるが、慣れ親しんだものがBSE(牛海綿状脳症)問題でなくなってしまうのは残念だ」。
 どちらかというと普段は冷静なイメージを漂わせる福田さんも、思いがけず庶民的な一面を垣間見せた。

 11日、ロバート・ゼーリック米通商代表が福田氏、亀井農相、川口外相、中川経済産業相と会談した。アメリカ産牛の輸入再開に向けてアピールしに来日したのだろう。記者会見で「この次に来る時は牛丼を食べたい」と言った。日本の庶民にこれほど親しまれている牛丼が、アメリカ産の牛肉に支えられていることを十分に意識しての発言だと思われる。

 ゼーリックさんがいつまた日本にやって来るか分らないけれど、その時までに日本が輸入を再開してほしい、という願いもあのコメントにはこめられているように感じる。めでたくこの問題が解決して、にこやかに牛丼に舌鼓を打つ同氏のニュース映像を見たい気もする。

 福田官房長官も亀井農相も、毅然たる態度で安全に配慮する日本側の姿勢をゼーリック代表に伝えたという。当然のことだ。アメリカ側は全頭検査などをやるつもりがないらしいけれど、食の安全と安心を求める日本人の気持ちは強い。牛肉の安全性を保証する措置が取られないなら、しばらく牛丼を口にできなくても我慢するだろう。どうせなら安心してうまい牛丼を食べたい、と誰もが思っているはずだ。

 自国の流儀がそのままグローバル・スタンダードだとして他国に押しつけようとする傾向が、アメリカにはあるようだ。イラク攻撃の際には国連まで無視して突っ走った。
 でも、いつでもそんなやり方でいいんだろうか。自国の産物を輸出したいなら、それを輸入する国の事情や国民感情にも配慮するのが当たり前のことではないか。

 自衛隊派遣ではアメリカの意向に添った日本。牛肉輸入に関しては、あくまで主張を通すようにするべきだと考える。アメリカがこちらの意志を尊重しないなら、いまと同じ品質の牛肉を提供できる国を探したっていいんじゃないだろうか。簡単に見つかるかどうかは措くとして。

 日本には「牛を馬に乗り替える」という諺がある。形勢を見て都合のいい方に移る、と解されている。(何だか洞ヶ峠に立った筒井順慶みたいだけど)でも、ひとつの方法が行き詰ったら他を試してみるのは日常よくあること。アメリカが駄目なら他の国、という選択肢もあり得ることをこの諺は教えてくれる。

 牛肉にこだわらない、という選択肢も考えられる。すでにダチョウだのワニの肉が紹介されている。牛肉の他にもうまい肉はあるのだから、そちらに移行することも積極的に考えてみよう。

 昨日の読売新聞夕刊に馬肉料理店・中江の記事が載っていた。桜肉、けっとばしとも言われる馬肉も美味だ。こうして文字通り「牛を馬に乗り替える」のもいい。危ない牛肉なんか“けっとばし”てしまうのも小気味いいじゃないの。
 僕も渋谷かどこかの居酒屋で馬刺しを賞味したことがある。その店にはカンガルーの肉もあり、酔った勢いも手伝って同席者たちと食べてみた。これまた結構いける味だった。

 せっかくうまい物があるのに、馴染みが薄いという理由だけで敬遠してしまうのはいかがなものか。世界に目を向ければ、実にいろいろな肉が食卓に上っているのだから、片っ端から試してみるのも楽しい。

 僕はラムが好きだから、輸入牛肉が手に入りにくくなっても別に困らない。ありがたいことにラムの方が安いしね。
 音楽フェスティヴァル「フランコフォリー」の開催地ラ・ロシェルで、よくケバブを昼に食べた。平べったいパンにたっぷりのラムやレタス、トマト、ニンジンなどの野菜を挟んだアラブ風のサンドウィッチ。辛いソースがまた食欲を誘う。1個約400円くらいだった。街なかを流れる川べりの草の上に腰を下ろし、ワイン片手にこいつを食べるのが実に楽しい。
 このケバブ、ハンバーガーみたいに日本でも手軽に食べられるようにならないものかなぁ。

 味覚は保守的なものと言われる。慣れ親しんだのと違う味には二の足を踏む傾向が人間にはある。でも、食わず嫌いはしない方がいい。自ら食べる楽しみを狭めてしまうなんてつまらないじゃないの。
 牛丼が遠のくいま、食べ慣れないからといって尻込みせず「牛を馬に乗り替える」試みに踏み出すことも考えたい。


♪Petites Annoces♪

「ヴィヴ・ラ・ルプリーズ 2004」のお知らせ "VIVE LA REPRISE 2004"

・「ヴィヴ・ラ・ルプリーズ」はパリで毎年行なわれているシャンソン・フランセーズのコンクールです。10回目を数える今年も 、サントル・ド・ラ・シャンソン Centre de la chanson とサントル・ワロニー=ブリュッセル  Centre Wallonie-Bruxelles が共催します。

[日時]2004年4月29日(木)・30日(金)

[会場]サントル・ワロニー=ブリュッセル Centre Wallonie-Bruxelles
46 rue Quincampoix 75004 Paris, France

[参加条件]18歳以上であればアマチュア、プロ、フランス人または外国人でも構いません。ただし、フランス語で歌うこと。次の課題曲をCDに録音してサントル・ド・ラ・シャンソン事務局に提出してください。

CDには3曲を収録してください。
・これまでにレコーディングされているシャンソンのレパートリー全体から1曲。
・未発表曲(レコーディングされていないもの)を1曲。
・「街」をテーマにしたシャンソンを1曲。

[CD提出期限]2004年4月2日(金)

4月29日(木)14h00から公開オーディション。
4月30日(金)20h30からオーディションに残った7名による決戦。第2部ではクロード・スメルのショーがあります。

[各賞]サントル・ド・ラ・シャンソングランプリ、ADAMI賞、SACEM賞、UNAC賞。
シャルルロワ・シャンソンビエンナーレ・ド・ブリュッセルからのパートナー賞。
観客賞が該当者に授与されます。

申込み用紙は1月末に発行します。詳しい情報およびCD送付先は下記サントル・ド・ラ・シャンソンまで。

Centre de la chanson http://www.centredelachanson.com
24 rue Geoffroy l'Asnier - 75004 PARIS
Tel. (+33)01 42 72 28 99 - Fax(+33) 01 42 72 92 19
contact@centredelachanson.com

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VIVE LA REPRISE 2004

Centre de la chanson et Centre Wallonie-Bruxelles presentent
VIVE LA REPRISE
10e edition du tremplin des interpretes

Les 29 et 30 avril 2004
au Centre Wallonie-Bruxelles
46 rue Quincampoix - Paris 4e.

Condition de participation
Le tremplin est ouvert aux amateurs et professionnels, de 18 ans et plus, francais ou etrangers chantant en langue francaise.

3 chansons sur CD
1 chanson issue de l'ensemble du repertoire enregistre
1 chanson inedite de creation
1 chanson sur le theme : La ville

Date limite de reception des dossiers : vendredi 2 avril 2004.

Auditions publiques le jeudi 29 avril a partir de 14h.
Finale (7 artistes) vendredi 30 avril a 20h30
suivie du spectacle de Claude Semal
Le jury decernera, le grand prix du Centre de la chanson,
le prix de l'ADAMI, le prix de la SACEM, le prix de l'UNAC
le prix des partenaires : Charleroi Chansons et Biennale de la chanson de Bruxelles
Prix du public

Dossier d'inscription sur demande fin janvier

Centre de la chanson http://www.centredelachanson.com
24 rue Geoffroy l'Asnier - 75004 PARIS
Tel.(+33) 01 42 72 28 99 - Fax(+33) 01 42 72 92 19
contact@centredelachanson.com

   


   

「建国記念の日」に思う  2月12日(木) 晴れ

 

 昨日は「建国記念の日」。国民の祝日だから日の丸を玄関先に掲げている家があるかどうか見たいと思い立ち、散歩に出た。ぶらぶらと2時間ほど歩いてみたけれど、一軒も見当たらなかった。区役所の出張所の前も通った。行政機関ならひょっとして、と期待したのだが日の丸の影も形もない。

 まぁ、こういったものなんだろう、「建国記念の日」は。日付こそ戦前の「紀元節」とまったく同じ2月11日だけれども、みんな揃って式典に参加しなければならないといった強制はない。祝いたい人は祝えばいい、という緩やかさは大切だ。言うまでもなく、いまさら皇国史観の出番でもあるまい。皇居の方角を拝んで「天皇陛下万歳」と口を揃えて唱えさせられるなんて御免蒙りたい。

 歴史と神話をごちゃまぜにしてはならない。そのことをしっかりと見据えた上で、なおかつ神話を神話として知っておくことは無駄ではないだろう。ある意味で日本文化のルーツを知ることでもあるのだから。
 ギリシア神話と同様、日本神話も興味深いストーリーに満ちていて、読んでみればなかなか面白いものだ。

 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教と、世界を騒がせている国や地域の宗教は一神教を奉じている。唯一絶対の神がものみなを支配している、という前提に立つ。いずれも砂漠という厳しい環境に生きる民族が生んだ宗教だ。
 穏やかな自然に恵まれた日本には、昔から八百万の神々がいるとされた。山にも(“山の神”はいまでも各家庭にいるなぁ…)海にも、川やかまど、一木一草にいたるまで神が宿るとされた。言ってみれば、ギリシア・ローマと相通ずる汎神論的な考え方があった。

 どちらがいいとか正しいということは問うても意味がない。民族の成り立ちや歴史、文化とも深く関わっている事柄を軽々に論じることはできない。また、信じる信じないは個人の心の問題でもあるのだから。

 人に誕生日があるように、国にも誕生日がなければおかしい。そんな考え方が「建国記念の日」制定を促したようだ。日本という国家が現に存在し、機能しているのだから、その始まりに思いを致すことは自然なことでもあるだろう。

 ではそれをいつとするか。これが難しい問題だった。国会でも論議された末、「建国記念の日となる日を定める政令(昭和41年政令第376号)」が同年12月9日付で公布された。昭和41年(1966年)といえば僕は14歳で、休みが一日増えたのを単純に喜ぶ気分だったかなぁ。

 新たに制定された2月11日がかつて「紀元節」と呼ばれた日だったことは、親から聞いて知っていた。1948年(昭和23年)に廃止されたものが再び姿を現わすとして、当時の社会党が猛反対した。

 日本神話にはその頃までに子供向けの本を通して親しんでいた。その基となっている『古事記』や『日本書紀』も、原文は難しかったけれど註を頼りに読みかじったりした。
 『古事記』の方がより物語性が強くて興味を惹かれた。『日本書紀』は中国の歴史書を真似た編年体で書かれており、客観性を装っている分だけ味気ないものを感じた。

 「紀元節」は第一代神武天皇が即位した日とされていた。『日本書紀』に出ている日付「辛酉年(カノトノトリノトシ)の春正月(ハルムツキ)の庚辰(カノエタツ)の朔(ツイタチノヒ)」を、明治6年(1873年)に西暦に換算したところ「紀元前660年2月11日」となった、という。
 明治政府が旧暦を新暦に改めたことさえ、あまりに唐突だったので当時の国民からはかなり反発があった、とものの本にある。そこに「紀元節」の日付を無理矢理割り出して制定したんだから、強引という印象が否めないなぁ。

 冷静に考えてみれば、BC660年といえば縄文時代。神武天皇の実在が疑われても仕方ない。それを正しい歴史として国民に押しつけ、大東亜戦争まで突き進むこととなった。
 大日本帝国陸軍はサイズの合わない軍靴を兵士たちに支給して、「足に靴を合わせるのではなく、靴に足を合わせろ」と命じたと伝え聞いている。歴史まで神話に合わせようと無理を押し通した結果が、原爆を投下されての敗戦にまで至ってしまった。
 理屈に合わないことは、やはりするべきではないだろう。

 繰り返すけれど、神話を単なる物語として味わい、楽しむことを否定するには及ばない。神話を知ることはむしろ、先人たちのものの感じ方や考え方にアプローチする手がかりとなるだろう。要は小説や映画のように、フィクションをフィクションとして楽しめばいい。そう考える。

 僕は右翼でもなければ、軍国主義や復古主義に与する者でもない。ただ単純に、自分が生まれ育ったこの国の風土と文化を愛する者のひとりとして、神話に描かれた世界もまた、祖先たちが僕たちに残した精神の遺産だと思っている。

 昨日も「建国記念の日」を祝う側、反対する側それぞれに式典を行なったことが報道された。民主主義の国なんだから、賛否両論、甲論乙駁が盛んであるのは望ましいことだ。
 ここでフランスの作家・哲学者ヴォルテール(1694〜1778)の言葉を思い出しておくのも無駄ではないだろう。

私はあなたが言っていることには賛成しない。しかし、あなたが最後までそれを言うことができるように戦う。

Je ne suis pas d'accord avec ce que vous dites, mais je me battrai jusqu'au bout pour que vous puissiez le dire !

 自分とは正反対の意見を持つ相手がその意見を言い続けることができる、その相手の自由のために戦う用意がある、という意志の表明。自由と民主主義の基本はここにあると見る。

 「建国記念の日」を目前に、イラクへ向けて自衛隊は派遣された。その是非について論議を尽くしたと言い切れるだろうか。また、派遣の事実に事後承諾を与えるために開かれた国会の低調ぶりも嘆かわしい。

 「日本はこれでいいんだろうか」と考えてみるのも、「建国記念の日」の過ごし方としては悪くないんじゃないだろうか。


♪Petites Annoces♪

「ヴィヴ・ラ・ルプリーズ 2004」のお知らせ "VIVE LA REPRISE 2004"

・「ヴィヴ・ラ・ルプリーズ」はパリで毎年行なわれているシャンソン・フランセーズのコンクールです。10回目を数える今年も 、サントル・ド・ラ・シャンソン Centre de la chanson とサントル・ワロニー=ブリュッセル  Centre Wallonie-Bruxelles が共催します。

[日時]2004年4月29日(木)・30日(金)

[会場]サントル・ワロニー=ブリュッセル Centre Wallonie-Bruxelles
46 rue Quincampoix 75004 Paris, France

[参加条件]18歳以上であればアマチュア、プロ、フランス人または外国人でも構いません。ただし、フランス語で歌うこと。次の課題曲をCDに録音してサントル・ド・ラ・シャンソン事務局に提出してください。

CDには3曲を収録してください。
・これまでにレコーディングされているシャンソンのレパートリー全体から1曲。
・未発表曲(レコーディングされていないもの)を1曲。
・「街」をテーマにしたシャンソンを1曲。

[CD提出期限]2004年4月2日(金)

4月29日(木)14h00から公開オーディション。
4月30日(金)20h30からオーディションに残った7名による決戦。第2部ではクロード・スメルのショーがあります。

[各賞]サントル・ド・ラ・シャンソングランプリ、ADAMI賞、SACEM賞、UNAC賞。
シャルルロワ・シャンソンビエンナーレ・ド・ブリュッセルからのパートナー賞。
観客賞が該当者に授与されます。

申込み用紙は1月末に発行します。詳しい情報およびCD送付先は下記サントル・ド・ラ・シャンソンまで。

Centre de la chanson http://www.centredelachanson.com
24 rue Geoffroy l'Asnier - 75004 PARIS
Tel. (+33)01 42 72 28 99 - Fax(+33) 01 42 72 92 19
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VIVE LA REPRISE 2004

Centre de la chanson et Centre Wallonie-Bruxelles presentent
VIVE LA REPRISE
10e edition du tremplin des interpretes

Les 29 et 30 avril 2004
au Centre Wallonie-Bruxelles
46 rue Quincampoix - Paris 4e.

Condition de participation
Le tremplin est ouvert aux amateurs et professionnels, de 18 ans et plus, francais ou etrangers chantant en langue francaise.

3 chansons sur CD
1 chanson issue de l'ensemble du repertoire enregistre
1 chanson inedite de creation
1 chanson sur le theme : La ville

Date limite de reception des dossiers : vendredi 2 avril 2004.

Auditions publiques le jeudi 29 avril a partir de 14h.
Finale (7 artistes) vendredi 30 avril a 20h30
suivie du spectacle de Claude Semal
Le jury decernera, le grand prix du Centre de la chanson,
le prix de l'ADAMI, le prix de la SACEM, le prix de l'UNAC
le prix des partenaires : Charleroi Chansons et Biennale de la chanson de Bruxelles
Prix du public

Dossier d'inscription sur demande fin janvier

Centre de la chanson http://www.centredelachanson.com
24 rue Geoffroy l'Asnier - 75004 PARIS
Tel.(+33) 01 42 72 28 99 - Fax(+33) 01 42 72 92 19
contact@centredelachanson.com

   


   

ゆ と り    2月10日(火)晴れ

 

 ゆとりを持って暮らしたいと思う。ところが、まだまだ稼ぐのに追われてそんな境地には至っていない。まだ早い、いまから悠々自適でもあるまい、と叱られてしまうかもしれない。額に汗して働かなければならない年代だということは百も承知だ。やりたいことの三分の一もできてはいないし…。

 いかにものびのびと人生を楽しみながら生きている老境の人を見ると羨ましく思える。そういう人にはどこかゆとりがあるように見える。

 先週の日曜日、いかにもゆとりを楽しみながら生きているなぁと思わされる生き方をしている実例をTVで見た。それでゆとりについて思いをめぐらすようになった。僕が見た番組のタイトルは「ゆとりこそ人生」(NHK教育)。まったく偶然に見たその番組は再放送だった。

 登場人物は数学者・森毅さん。1928年生まれの76歳。番組ではNHKのアナウンサー氏と、京都のとある店で対談しておられた。
 かつてジーンズ姿で教壇に立たれたこともある森さんの写真が映し出された。また、蒲団に寝そべって、腹ばいのまま原稿を書いている写真もあった。何とまぁ自由なこと。ノートタイプはデスクトップより遥かに自由度が高いとはいえ、パソコンではああはいかないなぁ、などと思ってしまった。

 でも、古来「枕上」はいいアイディアが浮かぶ場所のひとつだから、森さんのやり方は当を得ていると言えるのかもしれない。少なくとも、横になっていて思いついた事柄を忘れないうちに書いておくには便利だと思われる。

 「大学教授はかくあらねばならぬ」とか、「物を書くなら明窓浄机でなければならぬ」といった通念を見事に打ち破っておられる森さん。根っからの自由人だなぁ、と感心してしまう。
 耳に柔らかに響く京都弁のせいもあるのだろうか、語り口も実に飄々としていて、いかにも物にとらわれないといった趣がある。悠々自適を身をもって実践しておられるようだ。

 森さんは執筆活動も盛んにこなしておいでだ。数学者であり、軽妙洒脱な文章をものしながら二足の草鞋を履きこなしている。その姿を見ると、「天は二物を与えず」という言葉は違うんじゃないかと思えてくる。森さんは数学的才能と文科的才能の両方を持ち合わせていらっしゃるんだから。前者に恵まれていない僕は羨ましくなってしまう。

 番組ではいろいろと楽しいお喋りをしておられた。なかでも印象に残ったのは、「21世紀は協調性の時代から社交性の時代に移る」という主張だった。著書のなかでも述べておられることだけれど、ご本人の口から聞かされると改めてなるほどな、と思う。

 これまで日本は「一糸乱れず」とか、「一丸となって」といったスローガンの下に経済活動などをやってきた。先の大戦中も「進め1億火の玉だ」といった具合だった。みんなで横一列に並んで、というスタイルに安心を覚える国民性なのだろう。協調性を重んじる傾向の強い社会だった。

 それに対して、「これからは社交性が大事だ」と、森さんは解く。社交とは異文化や自分とは異質な者とのつき合いをすることだというのだ。同じような考え方、感じ方をする者同士だけが寄り集まっていては駄目、というわけだ。
 そのとおりだと思う。自分の殻から出なければ前には進めない。個人も企業も、積極的に異質な者と向き合い、関わり合いながら生きていくように努めることが肝要だろう。

 そのためのキーワードが社交だ。何も大がかりなパーティーを催すことだけが社交ではない。ビジネスの場でも、会食の場であっても、たまたま同席した人たちとある時間を共に気持ち良く過ごすためのちょっとした心遣いが社交の基本と考えればいいだろう。要は心構えの問題ということ。
 相手は自分と同じ会社や組織の仲間ではなく、違う社会に属する人や外国人だったりする。そういう人たちとうまくやっていかなければならない世のなかがもう来ているのだ。

 社交性が大切だとは言っても、協調性をないがしろにしていいということではない。ただ、これまでは協調性ばかりが重視されてきた価値観を軌道修正した方がこれからの世のなかでは生きやすい、ということだ。

 華麗なパスワークから、フランスのラグビーは「シャンパン・ラグビー」と呼ばれた。それまでフィールドのバラバラな位置にいた選手たちがボールを手にした選手のまわりにさっと集まり、ゴールを目指すのを助ける。その動きをグラスのなかに立ち昇るシャンパンの泡に見立てたものだろうか。

 さしたる用事もないのにただ群れているというのは、必ずしも協調性を発揮していることにはならない。普段はそれぞれのポジションにいながら、必要な時には結束して事に当たる。こうした協調性もまた、忘れてはなるまい。

 「年を取ったら取ったでいいこともあるよ」といった、森毅さんのゆとりある生き方は爽やかだ。年寄りのひがみなど微塵もないからだ。
 ふと、世阿弥の言葉を思い出した。「花に因りての風情なり」。『風姿花伝』のなかの一節で、「萎れた花の美しさとは何か」との問への答がこれだ。たしかに萎れた花の美しさは存在する、と世阿弥は言う。それは芸の花というものを身に着けた上でにじみ出てくる趣を指している。それは花よりも格が上だとも述べる。

 その次に出てくるのが「花に因りての風情なり」。花があってこその趣だ、というのだ。その先にこうある。「花無くては、萎れ所無益なり。それは湿りたるになるべし」。もともと花のないところに萎れた花の美しさなんてあるはずがない、というわけだ。むしろそれは美しさのない、湿った陰気なものだという。

 数学の道で花を咲かせた森毅さんに、「花に因りての風情」が備わっているのは当然だ。それが森さんの老いをゆとりある、美しいものにしているのだろう。
 そうした境地を目指してひたすら精進あるのみ、と襟を正したくなってきた。


♪Petites Annoces♪

「ヴィヴ・ラ・ルプリーズ 2004」のお知らせ "VIVE LA REPRISE 2004"

・「ヴィヴ・ラ・ルプリーズ」はパリで毎年行なわれているシャンソン・フランセーズのコンクールです。10回目を数える今年も 、サントル・ド・ラ・シャンソン Centre de la chanson とサントル・ワロニー=ブリュッセル  Centre Wallonie-Bruxelles が共催します。

[日時]2004年4月29日(木)・30日(金)

[会場]サントル・ワロニー=ブリュッセル Centre Wallonie-Bruxelles
46 rue Quincampoix 75004 Paris, France

[参加条件]18歳以上であればアマチュア、プロ、フランス人または外国人でも構いません。ただし、フランス語で歌うこと。次の課題曲をCDに録音してサントル・ド・ラ・シャンソン事務局に提出してください。

CDには3曲を収録してください。
・これまでにレコーディングされているシャンソンのレパートリー全体から1曲。
・未発表曲(レコーディングされていないもの)を1曲。
・「街」をテーマにしたシャンソンを1曲。

[CD提出期限]2004年4月2日(金)

4月29日(木)14h00から公開オーディション。
4月30日(金)20h30からオーディションに残った7名による決戦。第2部ではクロード・スメルのショーがあります。

[各賞]サントル・ド・ラ・シャンソングランプリ、ADAMI賞、SACEM賞、UNAC賞。
シャルルロワ・シャンソンビエンナーレ・ド・ブリュッセルからのパートナー賞。
観客賞が該当者に授与されます。

申込み用紙は1月末に発行します。詳しい情報およびCD送付先は下記サントル・ド・ラ・シャンソンまで。

Centre de la chanson http://www.centredelachanson.com
24 rue Geoffroy l'Asnier - 75004 PARIS
Tel. (+33)01 42 72 28 99 - Fax(+33) 01 42 72 92 19
contact@centredelachanson.com

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VIVE LA REPRISE 2004

Centre de la chanson et Centre Wallonie-Bruxelles presentent
VIVE LA REPRISE
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Les 29 et 30 avril 2004
au Centre Wallonie-Bruxelles
46 rue Quincampoix - Paris 4e.

Condition de participation
Le tremplin est ouvert aux amateurs et professionnels, de 18 ans et plus, francais ou etrangers chantant en langue francaise.

3 chansons sur CD
1 chanson issue de l'ensemble du repertoire enregistre
1 chanson inedite de creation
1 chanson sur le theme : La ville

Date limite de reception des dossiers : vendredi 2 avril 2004.

Auditions publiques le jeudi 29 avril a partir de 14h.
Finale (7 artistes) vendredi 30 avril a 20h30
suivie du spectacle de Claude Semal
Le jury decernera, le grand prix du Centre de la chanson,
le prix de l'ADAMI, le prix de la SACEM, le prix de l'UNAC
le prix des partenaires : Charleroi Chansons et Biennale de la chanson de Bruxelles
Prix du public

Dossier d'inscription sur demande fin janvier

Centre de la chanson http://www.centredelachanson.com
24 rue Geoffroy l'Asnier - 75004 PARIS
Tel.(+33) 01 42 72 28 99 - Fax(+33) 01 42 72 92 19
contact@centredelachanson.com

   


   

お 別 れ  2月9日(月)曇り

 

 7日土曜日、東急田園都市線(旧新玉川線)を三軒茶屋駅で降り、外に出る。街はすでに夕闇に包まれている。駅の傍らにそびえるキャロットタワーを見上げた。7カ月前、このビルにあるシアタートラムに1週間通いつめたのを思い出す。パリに本拠を構える、伏屋順二さん率いる劇団テアトル・デュ・タンによる『夕鶴』と創作ダンスの公演を手伝ったのだった。
 いま、まったく別の用件でこの同じ界隈を歩いているのが信じられない思いだった。

 新橋・アダムスのオーナー、早瀬かず椰さんのお通夜に参列するために茶沢通り商店街を足早に歩いて行った。要所要所に人が立ち、看板が行き先を指し示してくれている。ふと気づくと、僕の前にも数人が同じ方向を目指して歩いている。
 ほどなく円泉寺に着く。屋外に受付が設けられていた。シャンソン歌手の西原啓子さんがいらしたので、そこへ顔を出す。寒いのにご苦労さま。挨拶を交わし、記帳を済ませて、受付脇の会場へ。午後6時過ぎ。読経が始まろうとしていた。

 やっと正面を見る。壇上を覆い尽くすように飾られた花。かすかに笑みを浮かべた早瀬さんの写真がこちらを向いている。「早すぎるでしょうが…」。写真に向かって心のなかで呟いた。お元気だった頃早瀬さんは時折、答えにくいからか、それとも答えたくないからか、こちらの問いかけに微笑みを返すだけで言葉を発しないことがあった。今度もそれだった。

 ご親族の方々に続いて参列者たちがお焼香する番になった。安置されている白い柩に頭を垂れ、早瀬さんのご冥福をお祈りした。まだ信じられない気持ちがどこかに残っていた。でも、こうしてたくさんの人がお別れしに来ているんだから、事実を認めないわけにはいかない。

 整理のつかない思いを抱いたまま、係りの人の誘導に従ってお清めの場へ。
 香川有見さんがいた。近況を聞く。ファドを歌うことに情熱を燃やしてきていたけれど、シャンソンをもっと歌いたくなってきているという。元々シャンソン歌手なんだから頑張ってほしい。いま教室を持って歌の指導をしている、とも言っていた。

 演出家・訳詞家のアンあんどうさんもいた。いつも溌剌としている女性なのだが、元気がない。昨年、アダムス開店25周年記念コンサートを行なった時にもアンさんが力を貸している。「30周年も迎えさせてあげたかったね」と話しかけるとアンさん、肩を落としながらか細い声で言った。「それを言ったらきりがないよ。逝く時が逝き時なんだよ」。自分に言い聞かせるかのようだった。

 当サイト「掲示板」に早々と早瀬さんの訃報を書き込んでくださった弦鶴同盟(ゲンズブールがお好きな方なので、“ゲンヅルドウメイ”と読む)さんにやっと会えた。受付やその他の用事をこなしていらしたのだ。お知らせいただいたことに礼を述べた。弦鶴同盟さんと話して分ったのだが、僕の勘違いがあったので訂正しておこう。

 3日、早瀬さんが店に来ないので心配して高輪の自宅に様子を見に行ったのはスタッフではなく、Tさんというお客さんだったそうだ。ベルを鳴らしても出て来ないので、大家さんに鍵を開けて貰って部屋に入った。そこで、蒲団に横たわった姿で息を引き取っていた早瀬さんを発見した。特に苦しんだ様子はなかったという。
 槇小奈帆さんも会話に加わってきた。「一瞬、あれっと思いながらもすーっと眠るように逝ったんじゃないの」と、クモ膜下出血の症状について元医療関係者らしい説明をしてくれた。

 エイベックスに移ってクミコさんを大いに売りまくっているSさんの姿も見かけた。彼女もアダムスに出演し、多くのお客さんを集めていた。Sさんは高校・大学の先輩でもある方だ。目が合ったので会釈した。誰かを探しているようで、話をする間もなくどこかへ行かれた。

 「俺が最後の出演者になっちゃったよ」と語ったのは井関真人さん。2日、出番が終わってから早瀬さんと飲んで大いに語り合ったという。「誰それがどうした、なんていう噂話なんかひとつもなくて、天下国家を論じたよ」。
 そうだったのか。その翌日、早瀬さんは帰らぬ人となられたというのだから、ほんと人間の寿命というのは分らない。

 帰りがけにまた何人かと言葉を交わした。ギタリストのペタさんこと佐藤風太さんと、奥方のシャンソン歌手・女優の堀内美希さん。早瀬さんが歌った演歌のナンバーをCDに焼いて持参していた。「お通夜が始まるまでこれを流していたんだよ」とペタさん。初めて耳にする早瀬さんの歌声。
 ペタさんは"PETAX NEWS"という情報紙を発行している。去年、数回にわたって早瀬さんにインタヴューしていた。いまやそれらの号は貴重なものとなった。その二人のそばで、銀巴里の元マネージャーだった松浦進一さんも寂しそうに頷いていらした。

 弔問外交という言葉がある。大統領などが亡くなるのはその国家にとっては一大事だけれど、弔問に訪れる各国首脳たちが接触できるチャンスともなる。ことはそこまで大袈裟ではないにしろ、僕たち一般人の場合にもそれに似たことが起きる。
 早瀬さんとのお別れは辛いけれども、しばらく会っていないシャンソン歌手や関係者の人たちに会えたのは、悲しみのなかにふと見つけた安らぎでもあった。

 早瀬さんはアダムスに出演させる歌手を厳選していたことで知られている。世間で評判がいいから、というだけではあの店に出ることはできないのだった。早瀬さんの感性が認めなければ駄目だった。アダムス=早瀬さんということを、歌手もお客さんもよく分っていた。
 その店主が急逝してしまった。後継者は見当たらないようだ。早瀬さんのご冥福を謹んでお祈り申し上げるとともに、クオリティの高いシャンソン歌手たちが集うアダムスの行く末を案じないではいられない。


♪Petites Annoces♪

「ヴィヴ・ラ・ルプリーズ 2004」のお知らせ "VIVE LA REPRISE 2004"

・「ヴィヴ・ラ・ルプリーズ」はパリで毎年行なわれているシャンソン・フランセーズのコンクールです。10回目を数える今年も 、サントル・ド・ラ・シャンソン Centre de la chanson とサントル・ワロニー=ブリュッセル  Centre Wallonie-Bruxelles が共催します。

[日時]2004年4月29日(木)・30日(金)

[会場]サントル・ワロニー=ブリュッセル Centre Wallonie-Bruxelles
46 rue Quincampoix 75004 Paris, France

[参加条件]18歳以上であればアマチュア、プロ、フランス人または外国人でも構いません。ただし、フランス語で歌うこと。次の課題曲をCDに録音してサントル・ド・ラ・シャンソン事務局に提出してください。

CDには3曲を収録してください。
・これまでにレコーディングされているシャンソンのレパートリー全体から1曲。
・未発表曲(レコーディングされていないもの)を1曲。
・「街」をテーマにしたシャンソンを1曲。

[CD提出期限]2004年4月2日(金)

4月29日(木)14h00から公開オーディション。
4月30日(金)20h30からオーディションに残った7名による決戦。第2部ではクロード・スメルのショーがあります。

[各賞]サントル・ド・ラ・シャンソングランプリ、ADAMI賞、SACEM賞、UNAC賞。
シャルルロワ・シャンソンビエンナーレ・ド・ブリュッセルからのパートナー賞。
観客賞が該当者に授与されます。

申込み用紙は1月末に発行します。詳しい情報およびCD送付先は下記サントル・ド・ラ・シャンソンまで。

Centre de la chanson http://www.centredelachanson.com
24 rue Geoffroy l'Asnier - 75004 PARIS
Tel. (+33)01 42 72 28 99 - Fax(+33) 01 42 72 92 19
contact@centredelachanson.com

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VIVE LA REPRISE 2004

Centre de la chanson et Centre Wallonie-Bruxelles presentent
VIVE LA REPRISE
10e edition du tremplin des interpretes

Les 29 et 30 avril 2004
au Centre Wallonie-Bruxelles
46 rue Quincampoix - Paris 4e.

Condition de participation
Le tremplin est ouvert aux amateurs et professionnels, de 18 ans et plus, francais ou etrangers chantant en langue francaise.

3 chansons sur CD
1 chanson issue de l'ensemble du repertoire enregistre
1 chanson inedite de creation
1 chanson sur le theme : La ville

Date limite de reception des dossiers : vendredi 2 avril 2004.

Auditions publiques le jeudi 29 avril a partir de 14h.
Finale (7 artistes) vendredi 30 avril a 20h30
suivie du spectacle de Claude Semal
Le jury decernera, le grand prix du Centre de la chanson,
le prix de l'ADAMI, le prix de la SACEM, le prix de l'UNAC
le prix des partenaires : Charleroi Chansons et Biennale de la chanson de Bruxelles
Prix du public

Dossier d'inscription sur demande fin janvier

Centre de la chanson http://www.centredelachanson.com
24 rue Geoffroy l'Asnier - 75004 PARIS
Tel.(+33) 01 42 72 28 99 - Fax(+33) 01 42 72 92 19
contact@centredelachanson.com