♪「シャンソンを貴方に…」〜シャンソン情報TV番組オンエアのご案内〜
東京メトロポリタンテレビジョン(MXTV)にて毎回多彩なゲストをお迎えして見ごたえのある30分番組となっています。
   
   ☆TOKYO MXTV
 
   ☆群馬テレビ
パリに咲いたシャンソンの花束
  7月14日(水)20:00〜20:30
   ゲスト:フレンチ・キス
  7月28日(水)20:00〜20:30
   (再放送)
 
7月14日(水)22:00〜22:30
 ゲスト:フレンチ・キス
7月20日(火)22:00〜22:30
 (再放送)
シャルル・アズナヴ−ルとアンリ・サルバド−ル
  8月11日(水)20:00〜20:30
   ゲスト:嵯峨美子
  8月25日(水)20:00〜20:30
   (再放送)
 
8月11日(水)22:00〜22:30
 ゲスト:嵯峨美子
8月18日(水)22:00〜22:30
 (再放送)
エディット・ピアフとイヴ・モンタン
  9月 8日(水)20:00〜20:30
   ゲスト:深緑夏代
  9月22日(水)20:00〜20:30
  (再放送)
 
9月 8日(水)22:00〜22:30
 ゲスト:深緑夏代
9月15日(水)22:00〜22:30
 (再放送)
この「修平のひとりごと」は、2ヶ月ごとに削除いたしますので、必要な方はご自分で保存してください。(管理人)
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頂上は、もうすぐだ。  7月9日(金)晴れ

 

 頂上が見えてきた。あとひと踏ん張りだ。今秋に平凡社から刊行される本の原稿の大半を書き終えた。書き下ろしは今回が初めてなので、緊張しながらここまで来て少しホッととしている。

 僕が気に入っているシャンソン・フランセーズの原詞と対訳を載せ、それを歌ったアーティストたちについての思いを綴る、という内容。JASRAC(日本音楽著作権協会)の規定によって使用が制限されている楽曲もあり、当初のアイディアを変更しなければならないケースも生じた。
 通常はJASRACに使用料さえ払えば楽曲を出版物に掲載許可が受けられる。しかし、事はそう簡単ではなかった。たとえば、フレエル Frehel、バルバラ Barbara 、サルヴァトーレ・アダモ Salvatore Adamo 、ジャン・フェラ Jean Ferrat 、フランソワーズ・アルディ Francoise Hardy といったアーティストたちの楽曲は、それぞれの原出版社と直接にかけ合って許諾を得なければならないのだ。こちらとしては時間も予算も限られているから、涙を呑んで諦めることにした。

 15人のアーティストについて語った第1部が書き上がったところだ。ジルベール・ベコー Gilbert Becaud 、シャルル・アズナヴール Charles Aznavour 、ジョルジュ・ムスタキ Georges Moustaki …。通訳として一緒に仕事をした人たちを選んでみた。彼らの息遣いにじかに触れたことから得た印象も書いてある。そんなわけで、誰かが書いた本からの単なる抜書きや丸写しとはひと味違う趣になっているはずだ。

 シャンソン・フランセーズはポエジーのある歌、ということを基本コンセプトとして書き進めている。シャルル・トレネ Charles Trenet が1965年に歌ったシャンソン「ポエジーを守らなくては」《Il faut garder la poesie》 からヒントを得ている。さらに、アダモがかつてこう言っていたこともまた頭にあった。「僕は社会に起きる出来事をポリティゼ(politiser:政治化)するのではなく、ポエティゼ(poetiser)するんです」。そう、事実をただ述べるだけならニュース記事になってしまう。社会問題を選ぶにせよ、自分の個人的な喜怒哀楽をテーマにするにせよ、それにポエジーという味つけを施さなければシャンソンにはならない、というのが僕の意見だ。

 第1部では、シャンソン・フランセーズ史を飾った忘れられないアーティストたちを取り上げた。第2部では、いま活躍している注目のアーティストたちについて語る。紙数が限られているので、これまた選択が難しい。日本でまだCDがリリースされていないアーティストも紹介するつもりだ。「昨日と今日のシャンソン」について語り継いで行くのが僕の役目と心得ているから、ぜひとも新しい才能の持ち主たちについても書きたい。
 目の前に迫る頂上を見やりながら、さてどう登って行こうかとあれこれ楽しい算段をしている最中だ。


♪Petites annonces 〜1

☆ピアフの名曲・名唱196曲を手に入れてみませんか。

『エディット・ピアフ大全集 1946-1963』(CD9枚組:東芝EMI CP28-5791〜5799)。
通信販売で、という方は東芝EMI株式会社ファミリークラブ(Tel 03-5512-1763)へ。商品番号「10362」とお申し込みください。
他社のファミリークラブなど通販会社をご利用の場合の商品番号は「GSD-12201-9」。

 [公演問合わせ先]

 ◎「パリ祭」
  パリ祭実行委員会
  Tel:03-3533-1300
  URL:http://www.paris-sai.com

 ◎ミュージカル『エディット・ピアフ』
  株式会社 三都企画
  東京都港区芝3-40-6港ビル本館6F
  Tel:03-5443-7576
  Fax:03-5443-7295
  mail:san@mitokikaku.co.jp
  URL:http://www.mitokikaku.co.jp

 ◎『愛の讃歌〜ピアフとマルセル 愛の手紙』
  バウスプリット株式会社
  東京都江東区富岡2-5-6-101
  Tel:02-3642-4422
  Fax:02-3642-4423


♪Petites annonces 〜2

映画『ベジャール、バレエ、リュミエール』

[監督]
  マルセル・シューバッハ

[出演]
  モーリス・ベジャール、ジル・ロマン、エリザベート・ロス、小林十市、クリスティーヌ・ブラン、ジュリアン・ファヴロー、オクタヴィオ・スタンリー、モーリス・ベジャールバレエ団

公開は6月19日から、恵比寿ガーデンシネマで。
 tel.03-5420-6161
 http://www.cineplex.co.jp

詳しい情報はhttp://www.bcommebejart.comをご参照ください。

 バルバラ、ジャック・ブレルのシャンソンが多用され、モーリス・ベジャールのひとつのバレエ作品『リュミエール』が創り上げられるまでを追ったドキュメンタリー。プログラムに僕が映画で取り上げられたシャンソンについての解説を書いています。


♪Petites annonces♪
『素顔のエディット・ピアフ』
(エプコット ALB-0020 2枚組)
〈発売・販売元〉エプコット
http://www.alcine-terran.com
『エディット・ピアフ 天に届く声』
《Edith Piaf la voix montait jusqu'au ciel》
『エディット・ピアフ
  シャンソンの誕生』
《Edith Piaf Quatre ans deja》
〈翻訳〉宇藤靖子
〈協力〉大野修平
¥9,240(本体価格\8,800)

このDVDについては、4月23日付「幸せなのは一日に10分だけ…」に紹介文を書きました。本欄上部の「バックナンバー」で当該の日付をクリックしてご参照ください。

   


   

天文学者も文房具が好きだったんだ  7月8日(木)晴れ

 

 昨日は七夕。梅雨時に重なるので、天の川を挟んで向かい合う織姫と彦星を見ることができない年が多い。でも昨夜は珍しく雨とは縁がなかった。それなのに、何だか夜空を仰ぐ気になれなかった。どうせ外に出ても、昼間の暑さが重苦しく漂っているんだろうし、なんて横着を決め込んでしまったので。

 空の星が見えにくくなって久しい。それだけ東京の夜は各種照明によって明るくなっているんだろう。都会に生きる人々の身の安全を守るためには必要なことには違いない。がその分、夜空にもその光が反映して見えるはずの星のまたたきが隠されてしまうことにもなるわけだ。呑気に夜空の星を眺めていられない世のなかになってしまったのは悲しい。

 天文学の泰斗、というと僕には縁のないお方と感じてしまいがちだ。ところが、堀源一郎さんという、東大理学部教授の本を手にして「おや」と思った。書名は『書斎の小道具たち 天文博士のとても私的な文房具考』(情報センター、1982年)。タイトルが示すとおり、文房具に関しての思いを語った本だ。古本屋の棚に見つけてパラパラとページをめくるうち、その語り口に親しみを覚えるようになり、買うことにした。ご専門の世界について僕はまるで知識を持ち合わせていないけれども、文房具の話ならついて行けるから。

 天文博士も文房具が好きだったんだ、というのがこの本を読んでの発見だ。僕には書斎もないけれど、内容は共感できることが多くて楽しめる。
 「0.9ミリのシャープペン」から本は始まる。堀教授はシェーファー社製のスクリュー式をご愛用。僕はロットリング社製の0.9ミリのペンシルホルダーが好きで使っている。堀教授も筆圧が強いそうで、そういう人には折れにくいこの芯の太さがいいのだ。

 「短い鉛筆」の章は感動的でさえある。「チビた鉛筆には棄てがたい風情がある。(中略)1センチともなれば、大ゲサだが、宝物の感じだ」。(p. 28)
 しかも堀教授はそのチビ鉛筆の尻と尻を接着させて使う、という裏技を披露する。子供の頃、短くなった鉛筆を捨てきれず大事に使った記憶があるけれど、そこまでしたことはない。まさに目から鱗が落ちる思い。とはいえ、いまや鉛筆そのものが僕の手元から姿を消してしまっているので試すことができないけれど。

 「文房具は高価であってはならない」とおっしゃる。賛成だ。「ステータスシンボルとしての文房具の見本はデパートで見かけるが、文房具の真髄は“便利で使い易い”ということにつきる」(p. 179)とのご説に至っては、まさにわが意を得たりの思いが強い。高価な文房具が好きな人にケチをつけるつもりは毛頭ない。趣味の問題だから。が、たとえ安物でも本人にとって使い勝手がよければ、それは“名品”と言って差し支えないんじゃないだろうか。

 ひとつの文房具を手に馴染ませながら、自分にとって使いやすいものに育ててゆく。それこそが道具との正しいつきあい方なんだろうな。


♪Petites annonces 〜1

☆ピアフの名曲・名唱196曲を手に入れてみませんか。

『エディット・ピアフ大全集 1946-1963』(CD9枚組:東芝EMI CP28-5791〜5799)。
通信販売で、という方は東芝EMI株式会社ファミリークラブ(Tel 03-5512-1763)へ。商品番号「10362」とお申し込みください。
他社のファミリークラブなど通販会社をご利用の場合の商品番号は「GSD-12201-9」。

 [公演問合わせ先]

 ◎「パリ祭」
  パリ祭実行委員会
  Tel:03-3533-1300
  URL:http://www.paris-sai.com

 ◎ミュージカル『エディット・ピアフ』
  株式会社 三都企画
  東京都港区芝3-40-6港ビル本館6F
  Tel:03-5443-7576
  Fax:03-5443-7295
  mail:san@mitokikaku.co.jp
  URL:http://www.mitokikaku.co.jp

 ◎『愛の讃歌〜ピアフとマルセル 愛の手紙』
  バウスプリット株式会社
  東京都江東区富岡2-5-6-101
  Tel:02-3642-4422
  Fax:02-3642-4423


♪Petites annonces 〜2

映画『ベジャール、バレエ、リュミエール』

[監督]
  マルセル・シューバッハ

[出演]
  モーリス・ベジャール、ジル・ロマン、エリザベート・ロス、小林十市、クリスティーヌ・ブラン、ジュリアン・ファヴロー、オクタヴィオ・スタンリー、モーリス・ベジャールバレエ団

公開は6月19日から、恵比寿ガーデンシネマで。
 tel.03-5420-6161
 http://www.cineplex.co.jp

詳しい情報はhttp://www.bcommebejart.comをご参照ください。

 バルバラ、ジャック・ブレルのシャンソンが多用され、モーリス・ベジャールのひとつのバレエ作品『リュミエール』が創り上げられるまでを追ったドキュメンタリー。プログラムに僕が映画で取り上げられたシャンソンについての解説を書いています。


♪Petites annonces♪
『素顔のエディット・ピアフ』
(エプコット ALB-0020 2枚組)
〈発売・販売元〉エプコット
http://www.alcine-terran.com
『エディット・ピアフ 天に届く声』
《Edith Piaf la voix montait jusqu'au ciel》
『エディット・ピアフ
  シャンソンの誕生』
《Edith Piaf Quatre ans deja》
〈翻訳〉宇藤靖子
〈協力〉大野修平
¥9,240(本体価格\8,800)

このDVDについては、4月23日付「幸せなのは一日に10分だけ…」に紹介文を書きました。本欄上部の「バックナンバー」で当該の日付をクリックしてご参照ください。

   


   

黒山羊さんからのメール  7月7日(水)晴れ

 

 いったい何十通届くんだろう、読みたくもないスパムメールとウイルス感染メールは。本当に必要なメールにたどり着くまで、数多いジャンクメールの山を越えていかなければならないのは何とも辛い。

 「山羊さんゆうびん」という童謡をご存知だと思う。まどみちお作詞、團 伊玖麿作曲の微笑ましい歌。「白やぎさんから お手紙ついた/黒やぎさんたら 読まずに 食べた/しかたがないので お手紙 かいた さっきの 手紙の ご用事 なぁに」という、あの歌をどなたも幼い頃に口ずさんだ覚えがあるのではないだろうか。
 2番の歌詞では、歌い出しが「黒やぎさんからお手紙ついた」となる。
 この無邪気な童謡には申し訳ないけれど、邪魔なだけの上記のような迷惑メールのことを僕は勝手に「黒山羊さんメール」と名づけている。「ブラックメール」とすると「脅迫状」になってしまい、意味合いがきつくなり過ぎる。なかには「いますぐ返信しないとあなたは損をする」といった脅迫まがいのもあるけれども。それはともかく、貰ってもありがたくない相手のイメージが「黒」という色を想い起こさせるので、「黒山羊さんメール」と呼ばせて貰うことにしたわけ。
(童謡の作者の方たち、ごめんなさい。)

 ウイルス感染メール以外のほとんどの「黒山羊さんメール」は、何かの売り込みだ。もちろん、彼らに僕のメールアドレスを教えたことはない。で、連中はこのサイトに設置してある、僕宛のアドレスを利用して飛んで来る。
 笑えるのがある。「わが社の製品こそ最良のスパムメール対策ソフトです」という奴だ。おいおい、お前さんこそ招かれざるスパムメール=「黒山羊さんメール」だろが、と言ってやりたくなる。
 怪しげなのもいっぱい。閉店に伴い在庫のポルノビデオを格安で放出するとか、出会い系サイトからの勧誘。何億という収入を手にできる仕事の斡旋。パソコンの激安アプリケーションソフト販売…。数え上げたらキリがない。

 それから嬉しくないのは、一面識もない人からの問い合わせのメール。
僕の講座に来ているとか、シャンソニエかどこかで顔を合わせたりしているのならまだしも、いきなりメールを送りつけてきて「○○について教えて下さいと」とくる。
 ちょっと待った。ものには順序ってものがあるでしょうが。まずは自分がどこの誰なのかを明かしなさいよ。こっちはあなたが誰だか知らないんだから。それから、こういう理由でこの件について知りたい、お手すきの折にでも返事を貰えないだろうか、くらいのことは書けないのかね、まったく。

 以前はそうした問い合わせにも丁寧に返事を書いていた。が、返事を受け取ったら礼を述べるでもなく知らん顔という輩があまりにも多いのでやめた。何でもタダで手に入ると思われちゃたまらない。こっちはそうした情報を仕入れるのにお金と時間をかけているのだから。

 というわけで、僕の受信トレイに届く礼を欠いた「黒山羊さんメール」は「読まずに食べる」のではなく、「読まずに捨てる」ことにしている。


♪Petites annonces 〜1

☆ピアフの名曲・名唱196曲を手に入れてみませんか。

『エディット・ピアフ大全集 1946-1963』(CD9枚組:東芝EMI CP28-5791〜5799)。
通信販売で、という方は東芝EMI株式会社ファミリークラブ(Tel 03-5512-1763)へ。商品番号「10362」とお申し込みください。
他社のファミリークラブなど通販会社をご利用の場合の商品番号は「GSD-12201-9」。

 [公演問合わせ先]

 ◎「パリ祭」
  パリ祭実行委員会
  Tel:03-3533-1300
  URL:http://www.paris-sai.com

 ◎ミュージカル『エディット・ピアフ』
  株式会社 三都企画
  東京都港区芝3-40-6港ビル本館6F
  Tel:03-5443-7576
  Fax:03-5443-7295
  mail:san@mitokikaku.co.jp
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 ◎『愛の讃歌〜ピアフとマルセル 愛の手紙』
  バウスプリット株式会社
  東京都江東区富岡2-5-6-101
  Tel:02-3642-4422
  Fax:02-3642-4423


♪Petites annonces 〜2

映画『ベジャール、バレエ、リュミエール』

[監督]
  マルセル・シューバッハ

[出演]
  モーリス・ベジャール、ジル・ロマン、エリザベート・ロス、小林十市、クリスティーヌ・ブラン、ジュリアン・ファヴロー、オクタヴィオ・スタンリー、モーリス・ベジャールバレエ団

公開は6月19日から、恵比寿ガーデンシネマで。
 tel.03-5420-6161
 http://www.cineplex.co.jp

詳しい情報はhttp://www.bcommebejart.comをご参照ください。

 バルバラ、ジャック・ブレルのシャンソンが多用され、モーリス・ベジャールのひとつのバレエ作品『リュミエール』が創り上げられるまでを追ったドキュメンタリー。プログラムに僕が映画で取り上げられたシャンソンについての解説を書いています。


♪Petites annonces♪
『素顔のエディット・ピアフ』
(エプコット ALB-0020 2枚組)
〈発売・販売元〉エプコット
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『エディット・ピアフ 天に届く声』
《Edith Piaf la voix montait jusqu'au ciel》
『エディット・ピアフ
  シャンソンの誕生』
《Edith Piaf Quatre ans deja》
〈翻訳〉宇藤靖子
〈協力〉大野修平
¥9,240(本体価格\8,800)

このDVDについては、4月23日付「幸せなのは一日に10分だけ…」に紹介文を書きました。本欄上部の「バックナンバー」で当該の日付をクリックしてご参照ください。

   


   

「父と娘の距離」は近いのか、遠いのか  7月6日(火)晴れ

 

 今年の父の日は娘からも息子からも祝って貰えなかった。それぞれの生活に追われてそれどころじゃないんだろう。そう考えれば、別段寂しくもない。
 ネットの大洋をさまよっていて、面白い調査結果を見つけた。「父と娘の距離」についてのものだ。楽天株式会社が運営する「インフォシーク」(http://www.infoseek.co.jp/)が、今年5月26日から28日にかけて40代〜60代の女の子をもつ父親361人、10代〜40代の父親が生存している女性536人を対象に調べ、897人から有効回答を得た。娘を持つ身としては気になるので目を通してみた。

 「お父さんのイメージのギャップ」という項目が興味深い。
 「お嬢様にどのようなイメージを持たれていると思いますか?」との問に父親たちは次のように答えている。「やさしい」22.2%。「家族思い」14.7%。「頼りになる」10.0%。「頑固」も10.0%だった。以下「理解がある」6.6%、「頭が良い」5.3%などとなっている。娘からこう思われたいなぁ、という願望がこめられているようだ。
 では、「あなたのお父様のイメージはどんな感じですか?」との問に、娘たちはどう答えているのだろうか。
 トップは「頑固」で18.5%。アンケートに答えたお父さんたちとは大きな開きが出た。それでも「働き者」が2位で15.5%になっている。働くお父さんの面目躍如といったところか。「家族思い」は10.3%と3位。次いで「やさしい」10.1%、「頼りになる」8.4%。「理解がある」3.9%に対して、「理解がない」は1.9%になった。

 父親は子供に対してある意味で立ち塞がる存在でいい、と考える。何でもかんでも「ああ、いいよ、いいよ」と子供に好き勝手させるのは理解があるということではない。単に甘やかしているに過ぎない。駄目なものは駄目、と身体を張って教えることこそ肝要だ。娘が中学生の時、夜遊びに出かけようとするのを実際に羽交い絞めにして止めたこともある。善悪をきちんと身に着けさせるまでは、父親は頑固なまでに立ち塞がる存在でいいと思う。

 では「理解がある」とはどういうことか。それには、自分もかつては子供だったという事実を忘れていないことが前提になるだろう。いまの自分の価値観だけで子供の行動やものの考え方を判断しないこと。子供らしい発想の仕方、感じ方を頭ごなしに否定しないことだ。先に述べたことと矛盾するようだけれど、父親としてはこれまた必要な態度じゃないだろうか。

 わが家の娘は勤めていた出版社を辞め、3カ月ほど休業していた。激務によって健康を害したからだ。いまは別の出版社に就職し直して、新雑誌の創刊準備に追われている。またしても、日付が変わってから帰宅する毎日だ。
 いったん帰って来てから、夜遅くまた出かけてそのままということもある。どうやら、ボーイフレンドと楽しい時間を過ごしているらしい。娘はいま25歳。僕がその年には彼女が生まれていたんだけれどなぁ。
 まぁ、この世界に入りたてのその年代には、僕も毎晩のように飲み歩いていたから文句を言うつもりはないけどね。「理解がある」と思われたい父親のひとりであるこの僕は、吸殻でいっぱいになった娘の灰皿を今日も洗いながら、娘との距離が近いのか、遠いのかと思いめぐらす。


♪Petites annonces 〜1

☆ピアフの名曲・名唱196曲を手に入れてみませんか。

『エディット・ピアフ大全集 1946-1963』(CD9枚組:東芝EMI CP28-5791〜5799)。
通信販売で、という方は東芝EMI株式会社ファミリークラブ(Tel 03-5512-1763)へ。商品番号「10362」とお申し込みください。
他社のファミリークラブなど通販会社をご利用の場合の商品番号は「GSD-12201-9」。

 [公演問合わせ先]

 ◎「パリ祭」
  パリ祭実行委員会
  Tel:03-3533-1300
  URL:http://www.paris-sai.com

 ◎ミュージカル『エディット・ピアフ』
  株式会社 三都企画
  東京都港区芝3-40-6港ビル本館6F
  Tel:03-5443-7576
  Fax:03-5443-7295
  mail:san@mitokikaku.co.jp
  URL:http://www.mitokikaku.co.jp

 ◎『愛の讃歌〜ピアフとマルセル 愛の手紙』
  バウスプリット株式会社
  東京都江東区富岡2-5-6-101
  Tel:02-3642-4422
  Fax:02-3642-4423


♪Petites annonces 〜2

映画『ベジャール、バレエ、リュミエール』

[監督]
  マルセル・シューバッハ

[出演]
  モーリス・ベジャール、ジル・ロマン、エリザベート・ロス、小林十市、クリスティーヌ・ブラン、ジュリアン・ファヴロー、オクタヴィオ・スタンリー、モーリス・ベジャールバレエ団

公開は6月19日から、恵比寿ガーデンシネマで。
 tel.03-5420-6161
 http://www.cineplex.co.jp

詳しい情報はhttp://www.bcommebejart.comをご参照ください。

 バルバラ、ジャック・ブレルのシャンソンが多用され、モーリス・ベジャールのひとつのバレエ作品『リュミエール』が創り上げられるまでを追ったドキュメンタリー。プログラムに僕が映画で取り上げられたシャンソンについての解説を書いています。


♪Petites annonces♪
『素顔のエディット・ピアフ』
(エプコット ALB-0020 2枚組)
〈発売・販売元〉エプコット
http://www.alcine-terran.com
『エディット・ピアフ 天に届く声』
《Edith Piaf la voix montait jusqu'au ciel》
『エディット・ピアフ
  シャンソンの誕生』
《Edith Piaf Quatre ans deja》
〈翻訳〉宇藤靖子
〈協力〉大野修平
¥9,240(本体価格\8,800)

このDVDについては、4月23日付「幸せなのは一日に10分だけ…」に紹介文を書きました。本欄上部の「バックナンバー」で当該の日付をクリックしてご参照ください。

   


   

マーロン・ブランドが逝った  7月5日(月)曇り

 

 マーロン・ブランドが7月1日、肺疾患のためロスアンジェルスの病院で死去したというニュースが流れた。名優と言うべきか、怪優と言った方がぴったりするのか分らない、特異な存在感ある役者だった。享年80。
 シャルル・アズナヴールと同い年。アズナヴールは80歳の誕生日をリサイタル千秋楽のステージで迎えている。いまもスリムで年齢を重ねるごとに声に艶が増しているアズナヴールに比べ、マーロン・ブランドは鬱血性心不全と肥満に悩んでいた、とも伝えられている。

 マーロン・ブランドの出演映画はあまり観ていない。それでも、忘れられない作品が2本ある。
 ひとつはエリア・カザン監督による『欲望という名の電車』《A streetcar named Disire》(1951年)。アメリカルイジアナ州、ニューオーリンズを舞台にしたテネシー・ウィリアムズの戯曲が基に作られた。
 大学1年生の時、いろんな夢を持った役者の卵たちが集う学外の劇団にちょっと参加したことがある。テネシー・ウィリアムズの『ロング・グッドバイ』という芝居をみんなで演ることになった。そこで、同じ作者の映画を観て参考にしようと思い、銀座の映画館に行った。

 妹ステラ(キム・ハンター)の家を訪れた、アルコール浸りのブランチ・デュボワ(ヴィヴィアン・リー)。ステラの夫スタンリー・コワルスキーを演じていたのがマーロン・ブランドだ。ポーランドからの移民という設定で、ブランチから「ポーラック」と侮蔑的に呼ばれていた。
 ブランチは父の死によって南部の家を失ってはいたが、自分の美貌を鼻にかけていた。が、その美しさも荒んだ生活で衰えが見え始めている。ある晩スタンリーは彼女の顔をつかんで電灯の下にさらし、冷酷な事実に目を醒ますよう強いる。ブランチが属していた米南部の地主階級と、新しい時代を担う労働者階級との対比を鮮やかに浮き彫りにしたショッキングなシーンだった。
 マーロン・ブランドの汗臭さでむせ返るような画面が印象に残っている。

 もうひとつはベルナルド・ベルトルッチ監督作品『ラスト・タンゴ・イン・パリ』《Last Tango in Paris 》(1972年)。これを73年、初めて行ったパリの映画館で観た。フランス語タイトルは《La derniere tango a Paris》。妙なボカシなんか入っていないノーカット版。

 中年男ポールを演じるマーロン・ブランドは冒頭シーンで、地下鉄が歩道の上を通るビル・アケム橋で立ち止まって両耳をふさぎ、空を仰ぐ。やがてとあるアパルトマンの一室で若い娘ジャンヌ(マリア・シュナイダー)と出会い、行きずりのセックスをする。ジャンヌには婚約者トム(ジャン=ピエール・レオー)がいたが、ポールとのアパルトマンでの逢瀬は続けられる。彼らは互いに自分たちのことは知らせず、ただの男と女として出口のない欲望に身を委ねてゆく。ポールの妻は自殺していたが、そのことを決して口にしなかった。

 トムとの生活を考え始め、次第にポールとの関係に耐えられなくなるジャンヌ。
決意を伝える時が来た。二人が入ったダンスホールではコンテストが行なわれていた。泥酔した二人はフロアに出てタンゴの曲に合わせて踊る。が、ポールは踊りながら尻を丸出しにするという醜態をさらす。逃げるジャンヌをポールは追い、彼女の家に押し入るが拳銃で撃たれてしまう…。
 愛欲の虜と化した男を演じるマーロン・ブランドの姿にやや違和感を覚えながら、まさに全身をぶつけた演技に圧倒されたものだ。

 映画を観終わって、ビル・アケム橋に実際に行ってみた。彼が入って電話をかけたカフェも橋のすぐそばにあって、「あ、ここ、ここ」なんてミーハーなことをやって喜んだのも、パリ初体験の楽しい思い出のひとつだ。

 マーロン・ブランドはプライヴェートな事柄を語ろうとしなかったと言われる。役者として二度までアカデミー主演男優賞を受賞した彼だが、その心の内はどうだったのだろうか。すべてを秘めたまま、彼は帰らぬ旅に出てしまった。大物の死にはやはり、寂しさを禁じ得ない。


♪Petites annonces 〜1

☆ピアフの名曲・名唱196曲を手に入れてみませんか。

『エディット・ピアフ大全集 1946-1963』(CD9枚組:東芝EMI CP28-5791〜5799)。
通信販売で、という方は東芝EMI株式会社ファミリークラブ(Tel 03-5512-1763)へ。商品番号「10362」とお申し込みください。
他社のファミリークラブなど通販会社をご利用の場合の商品番号は「GSD-12201-9」。

 [公演問合わせ先]

 ◎「パリ祭」
  パリ祭実行委員会
  Tel:03-3533-1300
  URL:http://www.paris-sai.com

 ◎ミュージカル『エディット・ピアフ』
  株式会社 三都企画
  東京都港区芝3-40-6港ビル本館6F
  Tel:03-5443-7576
  Fax:03-5443-7295
  mail:san@mitokikaku.co.jp
  URL:http://www.mitokikaku.co.jp

 ◎『愛の讃歌〜ピアフとマルセル 愛の手紙』
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  Tel:02-3642-4422
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♪Petites annonces 〜2

映画『ベジャール、バレエ、リュミエール』

[監督]
  マルセル・シューバッハ

[出演]
  モーリス・ベジャール、ジル・ロマン、エリザベート・ロス、小林十市、クリスティーヌ・ブラン、ジュリアン・ファヴロー、オクタヴィオ・スタンリー、モーリス・ベジャールバレエ団

公開は6月19日から、恵比寿ガーデンシネマで。
 tel.03-5420-6161
 http://www.cineplex.co.jp

詳しい情報はhttp://www.bcommebejart.comをご参照ください。

 バルバラ、ジャック・ブレルのシャンソンが多用され、モーリス・ベジャールのひとつのバレエ作品『リュミエール』が創り上げられるまでを追ったドキュメンタリー。プログラムに僕が映画で取り上げられたシャンソンについての解説を書いています。


♪Petites annonces♪
『素顔のエディット・ピアフ』
(エプコット ALB-0020 2枚組)
〈発売・販売元〉エプコット
http://www.alcine-terran.com
『エディット・ピアフ 天に届く声』
《Edith Piaf la voix montait jusqu'au ciel》
『エディット・ピアフ
  シャンソンの誕生』
《Edith Piaf Quatre ans deja》
〈翻訳〉宇藤靖子
〈協力〉大野修平
¥9,240(本体価格\8,800)

このDVDについては、4月23日付「幸せなのは一日に10分だけ…」に紹介文を書きました。本欄上部の「バックナンバー」で当該の日付をクリックしてご参照ください。