いま、ポエジーのある歌が聴きたい!
大野修平著 『わが心のシャンソン 〜 そして詩人の魂をめぐって』

平凡社刊 定価:1575円[税込]全国の書店で好評発売中。

大野修平が出会った歌手とシャンソンたち。原詞と対訳を掲げてその魅力を探る。
〈収録アーティスト〉シャルル・トレネ/イヴ・モンタン/フランシス・ルマルク/レオ・フェレ/コラ・ヴォケール/セルジュ・ゲンズブール/ジャンヌ・モロー/ジャック・ブレル/ジョルジュ・ブラッサンス/ピエール・バルー/ジュリエット・グレコ/ジョルジュ・ムスタキ/ジルベール・ベコー/エディット・ピアフ/シャルル・アズナヴール そして21世紀のシャンソン歌手たち。


大野修平、最新の書き下ろしが刊行されました。
どうぞ書店でお手に取ってご覧下さい。

『哀愁と歓びのシャンソンの名曲20選〔CD付〕』
(中経出版)¥1,800

シャンソン関連のコラム、シャンソンゆかりの場所を示した
パリのイラスト地図も入ってます。
よろしかったらご感想やご意見をメールなどでお寄せ下さい。

◇ お 知 ら せ ◇
 大野修平が講師を担当する「シャンソン de フランス語」が始まりました。インターネットでフランス語のレッスンができます。ご利用には料金がかかりませんのでお気軽にどうぞ。
動画レッスンURL:http://www.unself.jp/
トップページから「語学」の項目をクリックしてお入り下さい。
バックナンバー→  12月 11日〜  1月 1日〜
 

ありがとう、シャルル・アズナヴール  2月23日(金)雨

   

 2月1日から14日まで、シャルル・アズナヴールご一行様の通訳を務めた。
 興奮と緊張。そして何よりも素晴らしかったのは、力強くも艶のあるアズナヴールのヴォーカルを毎回ナマで目の前で聴けたことだった。
 僕はアズナヴールが無条件に大好きだ。そういう人のことをフランス語では "inconditionnel"(アンコンディシオネル)と言い表わす。

 アズナヴールとミュージシャン、照明・音響などテクニックのスタッフたちと一緒に仕事することの喜び。
 その喜びがあまりにも大きくて、ツアーが終わった後も呆然としてしまい、自分を取り戻すのに時間がかかった。その間、飲み歩いていたことを告白しよう。

 いまはまだ、あの日々を冷静に書き連ねることはできない。これから書くつもりだ。今日のところは、最終公演地である名古屋の愛知芸術センターで、仕事の合間にやっと撮ることのできたスナップ写真を披露するだけに留めることを許していただきたいと思う。

 ひとことだけ言いたい。ありがとう、シャルル・アズナヴール。そして、ミュージシャン、スタッフのみんな、お疲れさま。

2007年アズナヴール公演のバックステージ・パス。本人のサインを貰うことができた。宝物。

ミュージシャンたちと真剣なやり取りが繰り返される。

リハーサル後、アズナヴールを囲んでミュージシャン、テクニカル・スタッフ、関係者たちの記念写真が撮影された。TV局フランス2のカメラクルー、本人専属のカメラマンが同時に撮影しているなか、僕も混じって撮らせて貰った。
最前列左からマリオ、カティア、アズナヴール、クロード、アラン、次の列左からクリストフ、アブラム、エリック、ジャン=ジャック、フィリップ、次の列左からドミニク、ディディエ、ニコラ、ドゥニ、トニー、最後列左からクレマンティーヌ、エマニュエル、ニオベ、アニェス、ブリュノ、ノエル

最前列左端は招聘元カンバセーション社長・芳賀詔八郎氏

最前列右端はアズナヴールのマネージャー、レヴォン・サヤン氏。3列目右端、カバンを提げているのがキム氏、その隣はカルラさん。二人ともアズナヴールの警護を務めた。

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お  知  ら  せ

詳細は10月25日付本欄をご参照願います。

イングリッド・ベタンクール解放かけるポスター

 国際イングリッド・ベタンクール連盟委員会が全世界的に幅広い支援を呼びかけています。詳細はサイトhttp://www.educweb.org/Ingrid/をご覧下さい。日本語でも読むことができます。

 サイトhttp://www.ingridbetancourt-idf.com/otages/にも注目して下さい。画面右にある"Telechargement"(テレシャルジュマン=ダウンロード)から、イングリッドのポスターをダウンロードできるようになっています。この「お知らせ」欄に掲げた写真と同じものです。

 同じページを下方へスクロールしていくと、左側に写真が縦に並べられています。いろいろなドキュメントを見ることができます。
 上から5番目に"Allumez une bougie"「ローソクを灯して」という項目があります。写真をクリックすると、多くのローソクが並ぶ画面になります。一番下にあるローソクの絵をクリックしてみましょう。その絵が動いてすでに光を放っている列に向かって進んで行きます。
 これで、ヴァーチャルなローソクを1本灯したことになるのです。

イングリッド・ベタンクール解放を訴えるシャンソンたち

 囚われの身となっているイングリッドやその他の人々の解放を歌うことを通して呼びかけているアーティストたちがいます。

 ☆ルノー Renaud 《Dans la jungle》「ジャングルのなかで」(EMI 09463 494690 2)
サイトhttp://www.educweb.org/Ingrid/ からインストゥルメンタル・ヴァージョンをダウンロードできます。

 ☆セシレム Cecilem ピアノを弾きながら歌う女性歌手セシレムが"Chanson pour Ingrid" を歌っています。Emexのサイトからmp3形式でダウンロードできます。

http://emex-music.com/cecilem/

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歌を聴きながら、イングリッドと人質の方々を支援しましょう。


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(東芝EMI TOCP-67296)

ピアフを敬愛するアーティストたちがセレクトした11曲を含む珠玉のベスト・アルバム。
「恋人が一輪の花をくれた」石井好子 撰/「バラ色の人生」椎名林檎 撰/「パリの空の下」小野リサ 撰/「いつかの二人」クレモンティーヌ 撰/「水に流して」中島みゆき 撰 他全20曲、【解説】大野修平。


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おすすめシャンソン・フランセーズCD&DVD
(対訳または解説:大野修平)
   
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[出演]リシャール・ガリアーノ/タラフ・ドゥ・ハイドゥークス/クロポルト/ダニエル・ミル/モーリス・ヴァンデール/シブーカ/クロード・ヌガロ/coba/続木力/深川和美/まや他

   


   

「最後の」という、悩ましい話題  1月29日(月)

   

 うっかりしていて気づかなかった。
 前回の本稿で、1月26日付朝日新聞朝刊に拙著『哀愁と歓びのシャンソンの名曲20選』(中経出版)の広告が出たことを書いた。

 ところが、地方にお住まいの読者から「こちらでは28日の朝刊で見た」とのメールをいただいた。
 そうか、東京中心にものを考えているつもりはないんだけれども…。自分の迂闊さに気づかされた。

 閑話休題(それはともかく)。
 26日の同紙夕刊東京版文化・芸能欄に興味深い記事が載っていた。
 見出しは「大物歌手また『最後の』公演?」。われらがシャルル・アズナヴールのほか、ジョアン・ジルベルト、ルチアーノ・パヴァロッティの写真が目を惹く。

 「最後の」とか「さよなら」と題するリサイタルやコンサートがあることについて考察している。
 アーティスト側にも招聘側にもそれぞれの都合があって、公演名に「最後の」という形容詞がつけられる事情を解き明かしてみせる。
 たしかに、これは悩ましい話題ではある。

 他のアーティストたちのことには触れまい。
 アズナヴールに関しては2月1日から2週間にわたり、日本公演ツアー期間中に一行の通訳として仕事をする立場として僕なりに少し考えてみたい。なにしろ「ありがとう、さよなら日本公演」というタイトルだから。

 昨年11月にパリでアズナヴールにインタヴューした際、この件を尋ねそびれてしまった。「徹子の部屋」収録の時も、ラウル・ブルトン社で単独インタヴューした時にもすこぶる元気で、てきぱきとした返事を聞かせてくれたものだから。
 それに、1987年のパレ・デ・コングレ公演でも「私は引退しない」"Je ne ferai pas mes adieux" と歌っていたし、これまでのところそんな素振りも見せていなかったから。

 2000年に行なわれたパレ・デ・コングレ公演にも「最後のツアー」"La derniere tournee" と銘打たれていた。手元にあるプログラムにもモレッティ描くアズナヴールの似顔絵の右上にそう書かれている。
 2004年の公演プログラムにはその文字は見受けられない。代わりに「誕生日おめでとう、シャルル」"Bon anniversaire Charles" とある。このリサイタルの千秋楽がアズナヴール80歳の誕生日に当たっていたのだった。

 普通の人ならば、80歳といえばまぁ、とっくに仕事を離れて悠々自適に暮らしていても不思議はない。だから、フランス人の多くが「もうアズナヴールはステージを去るのだろう」と思ったようだ。

 そのあたりを突っ込んだジャーナリストがいる。ジャン=リュック・ヴァシュトハウゼン Jean-Luc Wachethausen 記者で、フィガロ紙2005年10月8日号の文化欄にインタヴュー記事が載った。
 「引退は本当か、嘘か」と迫る同記者に、アズナヴールは巧みな答え方をしている。
 「最後のツアー」"derniere tournee" という単語を人々が誤解している、というのだ。「私はノーマルなフランス語を話しているのに」と続く。

 ここでフランス語のおさらいをしておきたい。
 "dernier, 〜re" にはいくつかの意味がある。フランス語辞典《Le Robert Micro》を引いてみよう。

 最初に出ているのは次の定義。「他のものすべての後にやって来るもので、その後には他のものがないこと」"Qui vient apres tous les autres, apres lequel il n'y en a pas d'autres."
 もうひとつ。「現在の瞬間に最も近いもの」"Qui est le proche du moment present"。例として「去年」"l'an dernier" が挙げられている。
 英語の"last" にも似たような事情がある。"last night" と言えば「昨夜」を指す。必ずしも「最後の」という意味とはならない。

 個人的な意見だけれど、アズナヴールは後者のニュアンスで"derniere tournee" と自分のリサイタルのタイトルにかぶせたんじゃないだろうか。そこには彼一流の茶目っ気が発揮されていると思えるのだが。

 引退公演を"adieux" (アディユー)と表現する。
 何度も“アディユー”をしたシャンソン・フランセーズの大スターがいる。シャルル・トレネだ。 アズナヴールは「ティノ・ロッシは女性たちのアイドルだったけれど、トレネは私たち世代すべてのアイドルだった」と言っている。
 そのトレネは1975年、オランピア劇場でさよなら公演を行なった。当時まだ62歳で、誰もがショックを受けた。

 「まだいける」との呼び声も高かった。結局、フランス全土やヨーロッパ各地でさよなら公演をしてまわることになる。ほんとの終演となったのは79年11月、スイスでのことだった。

 それほど元気一杯だったのに、トレネはなぜ引退を言い出したんだろうか。
 リシャール・カナヴォ著『トレネ 自由の世紀』(Richard Canavo 《Trene Le siecle en liberte》Hidalgo Editeur, 1989)に興味深い記述がある。評論家ジャック・シャンセルに答えたものだ。
 「アーティストたちは引っ込むことはないでしょう。彼らから身を引いてしまうのは観客の方なんです。だから先手を打って、引退を宣言してしまう方がいいんです。」(同書p.472)

 同書のもう少し先にはさらにこうある。
 「人々が拍手で私を慰めに来るなんてしてほしくないですね。私の使命はいつだってその反対だったんですから」。
 含蓄のある言葉だと思う。

 まぁ、いまのところ、シャルル・アズナヴールには引退という言葉は似つかわしくないように見える。ぜひご自分の目で来日公演のステージを観て確かめていただきたい。

◇お  知  ら  せ◇

シャルル・アズナヴールの来日記念盤、発売!!

『シャルル・アズナヴール/ベスト・ソングス&ライヴ』(東芝EMITOCP-70188-9)

『シャルル・アズナヴール/ベスト・ソングス&ライヴ』
(東芝EMITOCP-70188-9)

[曲目]
CD1- ベスト・オブ・スタジオ
1.コメディアン 2.希望に満ちて 3.想い出をみつめて 4.遠い想い出 5.昔気質の恋 6.フォー・ミー、フォルミダブル 7.ラ・マンマ 8.悲しみのヴェニス 9.ラ・ボエーム 10.これからは 11.人々の言うように 12.誰 13.想い出の瞳 14.時 15.私は旅する 16.生ける屍〜『言論犯罪』〜 17.きみが僕を愛する時 18.ユー・メイク・ミー・フィール・ソー・ヤング(フランク・シナトラとのデュエット) 19.少年がいた 20.世界の果てに

CD2- ベスト・オヴ・ライヴ・オランピア
1.それがわかれば 2.八月のパリ 3.すべては終わり 4.青春という宝〜帰り来ぬ青春 5.僕は戻ってくる 6.愚かな恋 7.燃えつきて 8.僕の肩でお泣き 9.ジャム・セッションのために 10.愛のあとで 11.生命をかけて 12.青春の思い出 13.二つのギター 14.戦いの前に 15.生きる喜び 16.声のない恋 17.きみの思い出 18.灯りを消して 19.のらくらもの 20.アヴェ・マリア

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お  知  ら  せ

詳細は10月25日付本欄をご参照願います。

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「こいつぁ春から…」  1月25日(金)晴れ

   

 今朝届いた朝日新聞を広げて嬉しくなった。
 毎日、第1面の最下段には新刊書の広告がずらりと並んでいる。何気なく左下に目をやった。おお、出ている。僕の本『哀愁と歓びのシャンソンの名曲20選』の広告が。「CD付」との文字もちゃんと入っている。

 「こいつぁ春から縁起がいいわい」。歌舞伎『三人吉三巴白波』のお嬢吉三の台詞が思わず口を突いて出た。
 前回の本稿では「自己宣伝」をした。今日、朝日新聞の第1面を飾っているのは正真正銘、出版元による正式の広告だ。いやぁ、中経出版の英断というか、太っ腹というか、嬉しい限り。中経出版のみなさん、ほんとにありがとうございます。

 しみじみと書名を眺める。推薦者である石井好子さんの名前の下に、著者名も出ている。(ニンマリ)
 同じ広告スペースに安河内哲也さんの本『短時間で効果をあげる できる人の勉強法』の告知もある。あちらは4冊、6万部を売り上げているそうだ。凄い。
 この広告を機に、僕の本もますます売れてくれるといいなぁ。

 ついでに両隣の他社広告も拝見した。
 右隣は阿含宗管主・桐山靖雄さんの『さあ、やるぞ かならず勝つ』(平河出版社)。いいですな、元気の出るタイトルだ。励まされる思いがします。

 左隣は『NHK 世界遺産100』(小学館)。こちらはDVDが1枚ついて全10巻。そうか、CDの次にはDVDを付録にするというアイディアもいいな、なんて取らぬ狸の皮算用が脳裡を掠める。
 どれどれ、定価は? オールカラー全64ページ、収録時間約95分のDVD付で2940円、とある。

 CDのボーナストラックに映像をつける、という企画は以前から実施されている。本にCD付録というのはだいぶ普及してきた。
 先日、DVDがついたオペラの本の広告を見かけた。これからは本というメディアとDVDとの合体がもっと前向きに検討されていいだろう。

 シャンソン・フランセーズ関連だって、DVDにしたい映像はいくらでもある。
 たとえば、シャンソンの舞台となっているパリの街角を盛り込む。「モンマルトルの丘」や「サン=ジェルマン=デ=プレで」「オー・シャンゼリゼ」など、シャンソンと結びついた、絵になる場所は枚挙に暇がないのだから。
 すでにフランスではそうしたDVDが単体で売られているから、そうした先行商品を参考にするのもいいだろう。

 あるいは、シャンソンの聖地とも呼ぶべき場所を映像で紹介するのもいいと思う。かつて多くの人々を集めたキャバレや劇場。いまは姿形を変えてしまっているとしても、「ここにかつて〜ありき」といった風に描き出すことだってできよう。

 たとえば〈シャ・ノワール(黒猫)〉Chat Noir、いまはワインバーとしてチェーン展開している〈レクリューズ〉L'Ecluse、バーとなった〈シェ・ジョルジュ〉Chez Georges や〈レシェル・ド・ジャコブ〉L'Echelle de Jacob。
 新人発掘の名人ジャック・カネッティが経営していた〈トロワ・ボーデ〉Trois Baudets。70年代のシンガー・ソングライターたちが育った〈ピザ・ド・マレ〉Pizza de Marais…。
 シャンソン好きたちの夢の跡地にだって、風情があろうというものだ。

 いまもシャンソンが聴ける店を挟んでもいい。
 最古参の〈ラパン・アジル〉Lapin Agile は欠かせまい。〈リモネール〉Limonaire、〈レ・ザン、レ・ゾートル〉Les uns,les autres、〈エサイオン〉Essaion、〈カフェ・ド・ラ・ガール〉Cafe de la gare に〈カフェ・ド・ラ・ダンス〉Cafe de la danse…。

 コンサート会場なら、まず〈オランピア〉Olympia。いまはあまりシャンソン歌手は出演していない〈ゲテ・モンパルナス〉Gaite Montparnasse。
 モンマルトルの丘の麓に点在する小屋(劇場)は元気だ。〈ラ・シガール〉La Cigale と隣の〈ラ・ブール・ノワール〉La Booule Noire、レオ・フェレの命日に追悼コンサートを開催している〈トリアノン〉Le Trianon。
 女性歌手マリー・ビゼの思い出とともにある〈テアトル・ジムナーズ〉Theatre Gymnase、映画『天井棧敷の人々』に登場した、その昔犯罪大通りと呼ばれた地区にある〈テアトル・ドゥジャゼ〉Theatre Dejazet…。

 放っておけば、夢は限りなく広がってゆく。まずは何よりも『哀愁と歓びのシャンソンの名曲20選』を売る努力をしなくちゃね。
 でも、いつの日か、という夢は持ち続けていこう。

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自己宣伝   1月24日(水)晴れ

   

 年が明けてもう3週間が経った。まったく、時間が過ぎるのは早い。
 嬉しいこと、悲しいことが入り混じって訪れた。叔母を失ったのが悲しいことの筆頭だった。嬉しいことがたくさんあったので、その喪失感も少し薄まってはいるけれど。

 なかでも喜ばしいのは新しく本を出せたこと。気がついてみれば、書店の棚に本が並んでからもう1カ月が過ぎている。売れ行きがいいと嬉しいんだけれども。
 ここらでひとつ、新刊の『哀愁と歓びのシャンソンの名曲20選』(中経出版)についてみずから宣伝させていただこう。
 シャンソン歌手、石井好子さんが序文を書いて下さり恐縮している。

大野修平の最新刊 『哀愁と歓びのシャンソンの名曲20選』(中経出版)

 8月の暑さに負けて書く気がやや後退してしまった。「こりゃまずいなぁ」と思いながらも頭が回転しないし、手が動かない。何とも情けない思いをした。
 9月に入って気分を引き締め直した。捻り鉢巻(本当はしてないけど)で書いた。Yasuが陣中見舞いに来てくれたのも、いまとなっては楽しい思い出だ。「集中力があるなぁ」と言っていた。そう、やる時はやるのだ、僕だって。
 そんな具合に中だるみを克服して、中経出版に企画を持ち込んでおよそ半年で刊行に漕ぎつけた。

 今回のコンセプトは「入門書」を書く、ということ。すでにシャンソン・フランセーズをよく知っている人たちに向けての本ではない。これまで何となく耳にしたことがあるけれど、シャンソンについてまだあまり知識のない人に向けて書いた。

 知識を整理しながら筆を(って書くのも妙な感じだなぁ。さりとて“キーボードを”ってのも、もっとヘンだしねぇ…)進めて行った。
 20曲を年代順に並べることを編集者のKさんに対して主張した。出来上がってみて、やはりこれでよかったと思う。古いシャンソンから新しいシャンソンへ、という流れの方が自然だから。

 付録のCDには20曲すべてをフルサイズで収録することができた。1分40秒でフェイドアウトしてしまっては、やはり読者に物足りなさを感じさせてしまいかねない。この件に関して東芝EMIの協力を得ることができたこともラッキーだった。

 コラムを入れた。「ミニ・シャンソン用語辞典」とも呼ぶべきもの。本文は「〜である、〜だ」調で書いたが、コラムは「〜です、〜ます」調にした。読者が気分転換しやすいように配慮したつもりだ。
 「シャンソン小史」を入れた。文字数が決まっているので、言及できなかった事柄や歌手も多い。
 アルス・エ・メティエ Ars et Metier さんの手になるパリのイラストマップも目に優しい。
 というわけで、見て、読んで楽しい本に仕上がったと自負しています。どうぞ書店で手に取ってご覧下さい。

 残念なこともある。
 せっかく来日公演を控えているというのに、シャルル・アズナヴールの楽曲をCDに入れることができなかった。フランスサイドから許諾を得られなかったのだ。でも、アズナヴールのシャンソンをたった1曲しか選ぶことができないというのも至難の業だから、これでよかったのかな、なんて考えたりもしている。
 ジルベール・ベコー、イヴ・モンタンについても、楽曲の使用は認められなかった。というわけで、彼らの歌声を聴くことはできない。

 CDの売上げが芳しくない今日この頃なんだから、本と組み合わせて売るという、メディアミックス的手法にもう少し理解を示してくれてもいいんじゃないか、とも思った。でもまぁ、駄目なものは仕方ない。さっぱりと諦めましょ。

 自己宣伝したついでに、著者の勝手な思いを書きつけることをお許ししただきたい。それはこの本が売れて重版されること。より多くの人たちに読まれ、シャンソン・フランセーズ愛好者が増えてくれることを夢見てやまない。
 みなさん、ご協力のほどよろしくお願いし申し上げます。

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 これで、ヴァーチャルなローソクを1本灯したことになるのです。

イングリッド・ベタンクール解放を訴えるシャンソンたち

 囚われの身となっているイングリッドやその他の人々の解放を歌うことを通して呼びかけているアーティストたちがいます。

 ☆ルノー Renaud 《Dans la jungle》「ジャングルのなかで」(EMI 09463 494690 2)
サイトhttp://www.educweb.org/Ingrid/ からインストゥルメンタル・ヴァージョンをダウンロードできます。

 ☆セシレム Cecilem ピアノを弾きながら歌う女性歌手セシレムが"Chanson pour Ingrid" を歌っています。Emexのサイトからmp3形式でダウンロードできます。

http://emex-music.com/cecilem/

http://www.emex-music.com

歌を聴きながら、イングリッドと人質の方々を支援しましょう。


♪Petites annonces♪

☆『ディア・ピアフ ベスト・オブ・エディット・ピアフ』
(東芝EMI TOCP-67296)

ピアフを敬愛するアーティストたちがセレクトした11曲を含む珠玉のベスト・アルバム。
「恋人が一輪の花をくれた」石井好子 撰/「バラ色の人生」椎名林檎 撰/「パリの空の下」小野リサ 撰/「いつかの二人」クレモンティーヌ 撰/「水に流して」中島みゆき 撰 他全20曲、【解説】大野修平。


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おすすめシャンソン・フランセーズCD&DVD
(対訳または解説:大野修平)
   
東芝EMI
BMGファンハウス
『シャンソン名曲大全集』
Le florilege de la Chanson Francaise
(GSD-13601〜10/BCD-0094 CD10枚組)
『魅惑のシャンソン名曲集
 〜Vive la Chanson!〜』
TheCDClub
(EMI ODEON FFCP-41710〜1 CD2枚組)
パトリック・ブリュエル
『アントゥル=ドゥ』
(BVCM 34015〜16 CD2枚組)
☆このCDについての詳細は当サイト「ディスクガイド」をご参照下さい。
ユニバーサル・ミュージック・ジャパン
オーマガトキ

ジャック・ブレル
『ベスト・オブ・ジャック・ブレル Brel Infiniment Jacques Brel』
(UICY-9450)

アンリ・サルヴァドール
『ベスト・オブ・アンリ・サルヴァドール』
Henri Salvador Henri Salvador
(CD2枚組 UICY-1258/9)

『アコーデオン』
(DVD OMBX-1004)
[監督]ピエール・バルー
[出演]リシャール・ガリアーノ/タラフ・ドゥ・ハイドゥークス/クロポルト/ダニエル・ミル/モーリス・ヴァンデール/シブーカ/クロード・ヌガロ/coba/続木力/深川和美/まや他

   


   

福岡で喋ってきた  1月22日(月)晴れ

   

 1月20日土曜日、福岡に行ってきた。
 「大野修平シャンソン講座in福岡 アズナブールを倍楽しむ方法」というイヴェントをするためだった。
 ピアニストの釋 恵一君からの紹介を受けた実行委員の田中百合子さん、清水ひろしさんが企画して下さったもの。

 午前10時30分、羽田を発つ。12時25分、福岡空港に降り立った。よく晴れていて気持ちがよかった。田中さんが迎えに来て下さっていた。
 長浜で田中さんお勧めのラーメンを食べる。固めの麺にからむ豚骨スープがうまい。

 福岡アジア美術館あじびホールへ移動。100人ほどが入るホールだった。ほどなく、アコーディオニストのアメディオ・バレストリエリさんがやって来た。僕が話をする前に演奏して下さるのだった。磨き込まれた楽器がキラキラと輝きを放っていた。

 午後2時過ぎに開場。たちまち場内がお客様で一杯になる。嬉しい、こんなに集まって下さるなんて。
 アメディオさんが2曲演奏した後、僕の出番だ。田中さんが用意しておいて下さったノートパソコンにDVDをセット。タイトルは《Bon anniversaire Charles》『誕生日おめでとう シャルル』。2004年にパレ・デ・コングレで行なわれたリサイタルのライヴだ。

 第1部ではアズナヴールの魅力について語ることになっていた。しかし、実際に歌っている姿を観て貰った方が話は早い。歌い方、仕草、彼の存在そのものが発するエネルギーやパワーを映像を通して感じ取っていただきたいと思った。
 僕は補足的な事柄を少し話すだけに留めておいた。そう、アズナヴールのステージはそれほど迫力に富んでいるから。

 みなさん喜んでおられるように見受けられた。画面を観ながら、しきりに頷いたり、軽く声を出したりされている。そうしたリアクションを見るのもこちらとしては嬉しくなる。アズナヴールのステージに惹きつけられているのが分るから。
やはり、彼の力は物凄い。

 第2部、シャンソン全般について話した。
 こちらでもDVDを使用した。パトリック・ブリュエルが2003年にオランピア劇場で行なったリサイタル『アントゥル=ドゥ』のライヴだ。「最初のランデヴー」"Premier rendez-vous" を歌いながらステージに入って行くパトリック・ブリュエル。

 若い女の子から年配の男女まで、幅広い世代が客席を埋めている。誰もが彼の歌う懐かしいシャンソン・フランセーズの数々に酔いしれている。
 そうした姿を観て、会場のお客様たちも楽しそうだった。その瞬間、みなさんもまたオランピアの客席にいるような気分を味わっていらしたように見受けられた。

 最後に「桜んぼの実る頃」をフランス語で歌う試みをした。ついてきて下さらなかったらどうしよう、とも思ったけれどやってみた。ところがどうだろう。そんな思いはまったくの杞憂に過ぎなかった。何とみなさん、ごく自然にフランス語で歌って下さっている。しかも大きな声で。とても嬉しい気分になった。

 予定時間を過ぎて終わった。
 客席の灯りが点く。3年ほど前に北九州でお世話になった、とのしげをさんが挨拶しに来られた。羽生純夫さんもいらして言葉を交わした。楽しんでいただけたようだったのでほっとした。

 1階下のレストランで交流会があった。ひと仕事終えて飲むビールがうまい。ワインもあった。
 いろいろなお客様たちが話しかけてきて下さる。1972年のアズナヴールの日本公演のプログラムをお持ちの横山省三さん。退職後、新たな事業を始められた内田健郎さん。宮崎でミュージック・オフィス ・シャンソネットをしておられる甲斐和代さん。アミ・ド・シャンソン代表の矢野美智子さん。料理店を経営されている山木弘子さん…。
 新しい出会いもまた嬉しい。どなたもシャンソンがお好きで、大事に思っておられる様子がうかがわれた。

 その後、清水さんや田中さんに連れられて打上げに行った。いきのいいイカの刺身に舌鼓を打った。芋焼酎もよく合う。
 シャンソンの店、洗濯船にお邪魔した。かつて「プチるたん」の編集に携わっていた頃、オーナーの香月まさこさんに毎月スケジュールを送っていただいたものだ。この日、初めてお目にかかり挨拶することができた。

 さらに何軒かハシゴして(実際、覚えていないほどだ)、清水さんにホテルへ送り届けていただいた。
 ツインのシングルユーズという贅沢を味わうことができた。翌朝、すっきりとした目覚め。二日酔いの頭痛もない。福岡のみなさんのおかげで、ほんとにいい酒を飲ませていただいた。どうもありがとうございます。
 またお目にかかることができたら嬉しいな。

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お  知  ら  せ

詳細は10月25日付本欄をご参照願います。

イングリッド・ベタンクール解放かけるポスター

 国際イングリッド・ベタンクール連盟委員会が全世界的に幅広い支援を呼びかけています。詳細はサイトhttp://www.educweb.org/Ingrid/をご覧下さい。日本語でも読むことができます。

 サイトhttp://www.ingridbetancourt-idf.com/otages/にも注目して下さい。画面右にある"Telechargement"(テレシャルジュマン=ダウンロード)から、イングリッドのポスターをダウンロードできるようになっています。この「お知らせ」欄に掲げた写真と同じものです。

 同じページを下方へスクロールしていくと、左側に写真が縦に並べられています。いろいろなドキュメントを見ることができます。
 上から5番目に"Allumez une bougie"「ローソクを灯して」という項目があります。写真をクリックすると、多くのローソクが並ぶ画面になります。一番下にあるローソクの絵をクリックしてみましょう。その絵が動いてすでに光を放っている列に向かって進んで行きます。
 これで、ヴァーチャルなローソクを1本灯したことになるのです。

イングリッド・ベタンクール解放を訴えるシャンソンたち

 囚われの身となっているイングリッドやその他の人々の解放を歌うことを通して呼びかけているアーティストたちがいます。

 ☆ルノー Renaud 《Dans la jungle》「ジャングルのなかで」(EMI 09463 494690 2)
サイトhttp://www.educweb.org/Ingrid/ からインストゥルメンタル・ヴァージョンをダウンロードできます。

 ☆セシレム Cecilem ピアノを弾きながら歌う女性歌手セシレムが"Chanson pour Ingrid" を歌っています。Emexのサイトからmp3形式でダウンロードできます。

http://emex-music.com/cecilem/

http://www.emex-music.com

歌を聴きながら、イングリッドと人質の方々を支援しましょう。


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☆『ディア・ピアフ ベスト・オブ・エディット・ピアフ』
(東芝EMI TOCP-67296)

ピアフを敬愛するアーティストたちがセレクトした11曲を含む珠玉のベスト・アルバム。
「恋人が一輪の花をくれた」石井好子 撰/「バラ色の人生」椎名林檎 撰/「パリの空の下」小野リサ 撰/「いつかの二人」クレモンティーヌ 撰/「水に流して」中島みゆき 撰 他全20曲、【解説】大野修平。


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(対訳または解説:大野修平)
   
東芝EMI
BMGファンハウス
『シャンソン名曲大全集』
Le florilege de la Chanson Francaise
(GSD-13601〜10/BCD-0094 CD10枚組)
『魅惑のシャンソン名曲集
 〜Vive la Chanson!〜』
TheCDClub
(EMI ODEON FFCP-41710〜1 CD2枚組)
パトリック・ブリュエル
『アントゥル=ドゥ』
(BVCM 34015〜16 CD2枚組)
☆このCDについての詳細は当サイト「ディスクガイド」をご参照下さい。
ユニバーサル・ミュージック・ジャパン
オーマガトキ

ジャック・ブレル
『ベスト・オブ・ジャック・ブレル Brel Infiniment Jacques Brel』
(UICY-9450)

アンリ・サルヴァドール
『ベスト・オブ・アンリ・サルヴァドール』
Henri Salvador Henri Salvador
(CD2枚組 UICY-1258/9)

『アコーデオン』
(DVD OMBX-1004)
[監督]ピエール・バルー
[出演]リシャール・ガリアーノ/タラフ・ドゥ・ハイドゥークス/クロポルト/ダニエル・ミル/モーリス・ヴァンデール/シブーカ/クロード・ヌガロ/coba/続木力/深川和美/まや他