一昨日の28日(水)、東京日仏学院で開催された「日仏音楽産業コンベンション2007」"Rencontre franco-japonaises des Professionnels de l'Industrie Musicale" に行った。主催は フランス大使館経済部・文化部、東京日仏学院、フランス音楽輸出振興事務局(ビューロー・エクスポート)。
今年で6回目を迎えるコンベンションはこの日が初日で、30日(金)までパネル・ディスカッションなどいろいろなプログラムが用意されていた。
開始は朝10時。その時刻ぎりぎりに着いた。日仏学院2階のエスパス・イマージュ受付前には参加者が列をなしていた。
この日は、フランスからやって来た13レーベル各社が取り扱うアーティストたちのプレゼンテーションを行なった。担当者たちが社名のアルファベット順に前に出て、パソコンを使って映像と音を披露した。
参加各社名は次のとおり。
BELUGA PRODUCTIONS ET EDITIONS ベルガ・プロデュクシオン・エ・エディシオン HELICO エリコ
LES DISQUES ALIENOR/PLATINUM RECORDS レ・ディスク・アリエノール/プラティナム・レコーズ
NAIVE ナイーヴ
NΦFORMAT! ノー・フォルマ!
NOCTURNE ノクテュルヌ
PEERMUSIC FRANCE ピール・ミュージック・フランス
RECORD MAKERS レコード・メーカーズ
SONY BMG MUSIC ソニーBMGミュージックエンタテインメント
TOUT L'UNIVERS トゥ・リュニヴェール
WAGRAM/CINQ SEPT ワグラム/サンク・セット
遠藤トム也の名で長年シャンソンを歌っていた彼がパリに渡り、Tomuya に変身。ベルガ社からCDがリリースされた。
ベルナール・ラヴィリエ Bernard Lavilliers や Liane Foly、リオ Lio といったキャリア豊富なシンガーたちとデュエットしている。アルバムではモナ・ソヨク Mona Soyoc とも共演している。ヴィジュアル的には袴を思わせる衣裳が、日本人の僕たちにはちょいと気恥ずかしい感じもするけれど…。
志を同じくする日本とフランスのアーティストたちのコラボレーションは、これからもっと増えていいはずだ。
ピール・ミュージック社の抱えている楽曲は、シャンソン・フランセーズ好きには親しい歌手たちの名前がある。エディット・ピアフ Edith Piaf、レオ・フェレ Leo Ferre、ジュリエット・グレコ Jukiette Gredo、アンリ・サルヴァドール Henri Salvador、ミッシェル・ポルナレフ Michel Polnareff、イヴ・モンタン Yves Montand etc.
同社はすでに、日音を日本でのパートナーとして活動している。
プレゼンテーションで興味を惹かれたのは、レオ・フェレのシャンソン「芸術家の人生」"La vie d'artise" をスペイン語でカヴァーしている"Vida de Artista"。アマシオ・プラダ Amacio Prada と女優のアニェス・ジャウイ Agnes Jaoui とのデュエット。重厚な印象を受けた。
シャンソンの名曲が現代の有能なアーティストによってリメイクされ、再び息を吹き込まれることにも意義があると考える。
フランスでは音楽産業が振るわないと聞く。フィガロ・エコノミー紙9月11日号に掲載されたエマニュエル・トレガノ Emmanuel Torregano 記者の記事にはこうある。「2007年上半期におけるCD、音楽DVDの売上げは昨年と比べて17%落ち込んだ」。
2002年当時と比較すると音楽市場の売上げ低下は50%に達している。この事態を重く見たニコラ・サルコジ大統領は、クリスティーヌ・アルバネル文化・コミュニケーション大臣に「短期間で音楽産業の救援策を講じるように」との通達を出した。
「日仏音楽産業コンベンション」にも力が入ろうというものだ。
ワールドワイドな成功を目指すためか、英語で歌うアーティストや、歌詞のないエレクトリックなインストゥルメンタルものが目立った。フランスのアーティストはフランス語で歌うことに執着した方がいいと思うのだけれども…。
午前中ですべての参加各社のプレゼンテーションは終了。日仏学院内のラ・ブラスリーに移動してビジネスランチを楽しんだ。飲食を共にしながらのコンヴィヴィアル(和気藹々)な雰囲気のなか、日本側のレコード会社やプロモーターとの商談がまとまってくれることを願いつつ、ワインと料理を楽しんだ。
最近のレコード会社社員や音楽業界関係者は若返りしていて、見知らぬ顔ばかり。それでも知り合いを見つけて談笑することができたのは嬉しい。
元エールフランス勤務で、1960年代からシャンソン・アルバムのライナーノート執筆や訳詞をされていた先達、早川清至さんがいらした。
マリー=アニェス・ブキアン=フレノー Marie-Agnes Bouquien-Fresneau さんはシャンソン雑誌Chorus(コーリュス)の記者。その夫君がEMIミュージック・ジャパン副社長のセバスティアン・フレノー Sebastien Fresneau 氏。ご夫妻とも1年半前に日本に来られた。
プロモーターのプランクトンからは川島恵子社長、井内隆幸さんも来場されていた。12月には同社のアーティスト、レ・ポム・ドゥ・マ・ドゥーシュ Les Pommes De Ma Douche がこのラ・ブラスリーで来日公演を行なう。彼らの日本でのセカンド・アルバム『今日も快晴、ワインクでスウィング!!』(プランクトン VIVO-238)も出た。ちなみに、ライナーノートは僕が書いている。
アコーディオンを弾きながら歌うパトリック・ヌジェのマネジメントをするタイムオフィス代表・宮崎優子さんの姿もあった。今月13日、小幡君枝さんと共演したパトリックと言葉を交わした。その折に僕が提案したシャンソンをこれから盛り上げて行ためのアイディアに、優子さんも興味を示してくれたようだ。
テテ Tete 来日時に一緒に仕事をしたメタ カンパニーの海老原政彦さんも人懐こいひげ面で微笑んでいた。
『フレンチ・カフェ・ミュージック・パリ・ミュゼット3 ダニエル・コラン〜パリの空の下〜』(リスペクトレコード RES-128)発売元の社長・高橋研一さんとも会えた。(同社のCDについては、当サイトトップの広告をご参照ください。)
『フレンチ・カフェ・ミュージック・パリ・ミュゼット3 ダニエル・コラン〜パリの空の下〜』(リスペクトレコード RES-128)
ショップ関係者もいた。神楽坂に店舗を構える大洋レコードオーナー、伊藤亮介さんは日仏学院のご近所さんだ。
フランス語と日本語で同一記事を掲載する月刊情報誌《Franc Parler》『フラン・パルレ』主宰のエリック・プリウ Eric Prou さんとも親しく話ができた。
あとは写真で現場のムードをご覧いただきたい。
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エディット・ピアフ 〜愛の讃歌〜
配給:ムービーアイ 今秋、有楽座ほか全国ロードショー!

エディット・ピアフを彷彿とさせるマリオン・コティヤール
ムービーアイ エンタテインメント(株) 映画配給部
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