来日中しているマヌーシュ・スウィングのグループ、レ・ポム・ドゥ・マ・ドゥーシュ Les Pommes De Ma Douche のライヴが一昨日5日(水)、東京日仏学院内ラ・ブラスリーであった。
マヌーシュはフランスやスイスに住むロマ(ジプシー)たち。レ・ポム・ドゥ・マ・ドゥーシュは、マヌーシュの血を引くジャンゴ・ランハルト Django Reinhaldt の音楽に見せられた5人の男たちのグループだ。
とはいえ、彼らは真正マヌーシュではない。「フランスの中庭」とも呼ばれるブロワ出身の“ガッジョ・ブレゾワ”(Gadjo bresois:ブロワの非マヌーシュ)だ。マヌーシュの魂だけはしっかり受け止めているけれど。
マヌーシュ・スウィングでは、ギターがすべての和音を同じテンポでリズムを刻む。それをポンプ奏法と呼ぶ。グループ名はその“ポンプ”に引っかけて“ポム”"Pommes"とした。この語、普通は「リンゴ」を指すけれど、マヌーシュの履くツートンカラーの「靴」の意味もある。
ことほどさようにマヌーシュ・スウィングに凝っているグループ、それがレ・ポム・ドゥ・マ・ドゥーシュなのだ。
ピエール・ドラヴォー Pierre Delaveau がリズム・ギターを担当する。テンポ・キープの要だ。
ソロを聴かせるギターはドミニク・ルーキエ Dominique Rouquier が弾く。ジョークや語呂合わせの曲名を思いつく、グループきっての愉快な男。
ウッドベースで音楽を支えるのはローラン・ドラヴォー Laurent Delaveau、ピエールの実の息子。リーダーとしてレ・ポム・ドゥ・マ・ドゥーシュをまとめている。
ダヴィッド・リヴィエール David Riviere はアコーディオン担当。ヴァイオリンにはローラン・ゼレール Laurent Zeller。
ラ・ブラスリーでのライヴは、彼らの敬愛してやまないジャンゴの名曲「ヌアージュ(雲)」で幕を閉じた。シャンソン歌手リュシエンヌ・ドリール Lucienne Delyle がジャンゴの伴奏で1942年に歌っている。マヌーシュ・スウィングとシャンソン・フランセーズは縁があるのだ。
日本でもセカンド・アルバムが出ている。『今日も快晴、ウインクでスウィング』(プランクトン VIVO-238)。アルバムの原題はボリズ・ヴィアン Boris VIan 作≪On n'est pas la pour se faire engueler≫「怒鳴られるために人、ここにあらず」。ライヴではこの曲、全員で歌った。
ザズー Zazou と称された1940年代の若者たちがパリを闊歩していた頃のシャンソンを中心に演奏している。
フランスではこのアルバムの前にシャルル・トレネ Charles Trenet のシャンソンを集めたCDが出ている。
というわけで、トレネの曲もライヴで聴けた。「青い花」"Fleur belue"、「ボンソワール ジョリ・マダム」"Bonsoir jolie Madame"、「太陽と月」"Le soleil a rendez-vous avec la lune"、 「残されし恋には」"Que reste-t-il de nos amours"…。
アンリ・サルヴァドールの名曲「オオカミ、雌鹿と騎士さん」"Le loup, la biche et le chevalier"。
懐かしいシャンソンの数々がマヌーシュ・スウィングのテイストに染められ、観客たちを幸せな気分に包んだ。演奏される度にひとつの曲が新たな相貌で蘇るのは、ジャズのいいところ。シャンソンとジャズの融合が心地良い。
レ・ポム・ドゥ・マ・ドゥーシュのメンバーと今日の夕方に会い、次のアルバムについての話を聞くことになっている。彼らとのお喋りの様子はまた次回に。
一昨日のライヴの模様を撮影してきたので、楽しい雰囲気だけでも感じ取っていただけたらと思う。

演奏中のレ・ポム・ドゥ・マ・ドゥーシュ

ドラヴォー親子の協演

マヌーシュ・スウィングとシャンソンの融合を楽しむ観客たち

(左から)ダヴィッド(acc)、ドミニク(g)、ローラン(b)とピエール(g)、ローラン(vln)。

『今日も快晴、ウインクでスウィング』(プランクトン VIVO-238)
〈曲目〉
1.ティックル・トウ 2.パリ・ジュテーム 3.あなたが旅に出るから 4.ルー・ロット〜ホットに行け! 5.最初のランデヴー 6.怒鳴れるために人、ここにあらず 7.パリのお嬢さん 8.ボサパン 9.僕はスウィング 10.二つの愛 11.S.V.P. 12.ガッジョ・ド・ポム 13.狼、雌鹿と騎士さん 14.東方の楽弓
***********************************************
エディット・ピアフ 〜愛の讃歌〜
配給:ムービーアイ 今秋、有楽座ほか全国ロードショー!

エディット・ピアフを彷彿とさせるマリオン・コティヤール
ムービーアイ エンタテインメント(株) 映画配給部
〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目1-2 ダヴィンチ銀座ビル4F
TEL:03-5537-0151 FAX:03-5537-0853
http://www.movie-eye.com
http://www.piaf.jp
(C)2007 LEGENDE-TF1 INTERNATIONAL-TF1 FILMS PRODUCTION
OKKO PRODUCTION s.r.o.- SONGBIRD PICTURES LIMITED
***********************************************