レオ・フェレのサイトhttp://www.leoferre.org/ と連動しているが、こちらはシャンソン一般を扱う。といっても、どちらかというと、ヒットとか流行を追わない、内容の濃いシャンソン歌手が中心。アラン・オーランシュ、ミシェール・アトラニ、リュリュ・ボルジア、ディケース、ジュリエット、アラン・ルプレストなどのバイオなどが用意されている。"Lieux et adresse de la chanson vivante" 「生きてるシャンソンの場所とアドレス」には生演奏の店や出版社、ラジオ局、レコード会社などの有益な連絡先が盛りだくさん。
評論家、スペシャリストのグループにより、1947年に創設された組織のサイト。毎年、クラシックばかりでなくポピュラー分野の優れたディスクをも表彰している。53回目に当たる昨2000年の受賞者はシャンソン歌手でIn Honorem(名誉賞)に輝いたのはアルバム《Chambre avec vue》を発表したアンリ・サルヴァドール Henri Salvador。ディスク大賞 Grand-prix du Disque は、ウィリアム・シェレール William Sheller《Les machines absurdes》、フランク・モネ Frank Monet《Les emelies》、フランス語圏高等評議会賞がレ・テット・レッド Les Tetes Raides《Gratte poil》に授与された。ここのグランプリをもらえれば本物。他にも話題多数。
かなり網羅的なリンク集。"Ressources generales" 「全般的なリソース」ではシャンソンを学ぶ人たちのための歌詞や譜面の入手先をガイド。"Les chansons pour les enfants"「子供たちの歌」があるかと思えば、調査機関のURLを教える"Statistiques et sondages"「統計と世論調査」から"Rap,HipHop,Indie"「ラップ、ヒップホップ、インディーズ」、"Festivals de la musique"「音楽フェスティヴァル」まで、疑問を持ったらここでチェック。調べに行く先を的確に示してくれる。
1.CIJ = Centre d'information du Jazzジャズ関連情報センター。
2.CIMT = Centre d'information des musiques et de danses traditionnelles)伝統的音楽とダンス関連情報センター。
3.CIR = Centre d'information rock et chanson ロックとシャンソン関連情報センター。CIRでは25,00に及ぶロックグループ情報を提供。
他に、上記3つのセンターが中心となり、エレクトロニックやヒップホップ系、シャンソンなどの専門家の分背kいなどを掲載した雑誌オフィシエル・ド・ラ・ミュジーク Officiel de la Musique を発行する。2001年版は912ページで 290フラン。書店以外ではこのサイトから注文もできる。
「ル・オール・ド・ラ・シャンソン」はパリの北東部、ヴィレットにあるシャンソン・フランセーズの総合的な情報館。(住所はParc de la Villette cite administrative- 211, Avenue Jean Jaures 75019 Paris Tel : 01.53.72.43.00 fax : 01.53.72.43.01) 。そこに展示されている情報のガイドがこのサイト。「パノラマ」はシャンソンに関するマルチメディア・データベースで、「人物」「場所」「クロノロジー」など6つのキーワードに分けられている。実際にホールを訪れる前の下調べにピッタリ。
たとえば「パリの空の下」というシャンソンなら、ジャン・ドレジャックが歌詞を書き、ユベール・ジローが音楽をつけている。他の名曲の数々も作詞家と作曲家のコラボレーション抜きにしては成り立たない。
ところが、アーティストや歌手のサイトはたくさんあるけれど、作詞・作曲家たちの経歴や作品名などを取り扱うサイトはここくらいしか見当たらない。
ヴリーヌ・ビュギイ、フランソワーズ・ドラン、パトリシア・カルリ、ピエール・ドラノエ、ジャック・ドゥマルニー、フィリップ=ジェラール、ジャック・ルヴォー、ギイ・ボンタンペリetc. etc. まさにシャンソン・フランセーズの歴史に残る作品の生みの親たちが勢ぞろい。エピソードを知る上でも楽しく読める。
「ミュジーク・アン・リーニュ」と読む。ト音記号が目印のサイト。そのままだとテーマ曲がなりっ放しなので、ト音記号の右隣にあるスピーカーのアイコンをクリックして音を消しておこう。興味深い項目が並んでいる。
"Patitions numeriques"は「デジタル譜面」。そこをクリックして、アーティスト名やタイトルの入力画面へ。"GENRE"「ジャンル」という項目の横に▼があるので、それを押し下げてスクロールさせると、"Varietes francaises"を選んでgo! ただし、譜面をディスプレイに表示させるには"Scorch"というプラグイン・ソフトが必要だけれど、その場でダウンロードできるので便利。聴きたい曲を選び、譜面を呼び出す。プレイボタンを押すと譜面ブルーの線が現われて、いまどこを演奏中かを示してくれる、という親切さ。
"Artistes"「アーティストたち」のコーナー。お気に入りの名前を入力すれば、ミニサイズのバイオグラフィーが出て来る。さらに詳細は"En saboir plus"「もっと知る」というボタンを押せばいい。
"Actualites"「ニュース」コーナーをクリック、次の画面の地球のアイコンがついた"A la une"「第1面」に進む。いくつかの項目が出て来るけれど、"Les grands de la chanson francaise"「シャンソン・フランセーズのビッグたち」がおすすめ。ジョー・ダッサン、セルジュ・レジアニ、シャルル・トレネ、イヴ・モンタンなどが紹介されている。8分休符をクリックすると、彼らの代表曲がまた譜面つきで聴ける。